1.1.1. VFPv3アーキテクチャのハードウェアサポート

Cortex-A9 NEON MPEのハードウェアは、ARM VFPv3アーキテクチャに記載されている単精度および倍精度の加算、減算、乗算、除算、積和演算、平方根演算をサポートします。16ビット、32ビット、64ビットの浮動小数点形式およびARM整数ワード形式の相互変換を行い、高レベル言語をサポートするために使用される0への丸めモードで変換を実行するための特別な操作も用意されています。

すべての命令は、Cortex-A9プロセッサファミリでサポートされているARMおよびThumb命令セットの両方で使用可能です。

Cortex-A9 NEON MPEは、組み込み用途やメディア演算を大量に使用する用途に向けた、パフォーマンス、電力、実装面積において最適化されたソリューションを提供します。

ARMv7では、VFPベクタモードの使用は非推奨です。Cortex-A9 NEON MPEのハードウェアは、VFPベクタ演算をサポートしません。本書では、ベクタという用語はアドバンストSIMDの整数、多項式、単精度のベクタ操作を指します。Cortex-A9 NEON MPEは、サポートコードなしでVFP演算を高速に実行できます。ただし、アプリケーションでVFPベクタ演算が必要な場合、サポートコードを使用する必要があります。VFPベクタ演算のサポートについては、『ARMアーキテクチャ リファレンスマニュアル』を参照して下さい。

Note

本書では、ARMアドバンストSIMDおよびVFPv3拡張機能の、Cortex-A9 NEON MPE実装に固有の情報について説明します。完全な命令セットと使用法の詳細については、『ARMアーキテクチャ リファレンスマニュアル』を参照して下さい。

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