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Home > ライセンスに関するよくある質問 > クライアントの設定に関する問題 > FLEXnet エラー -15 の "Cannot connect to license server system"(ライセンスサーバシステムに接続できません)が表示されます。どうしてでしょうか? |
浮動ライセンスによって ARM ソフトウェア製品を使用している場合は、FLEXnet サーバソフトウェアを実行しているサーバとクライアントが通信可能な状態にある必要があります。 通常、この通信が確立できない場合、クライアント上の FLEXnet エラーコード -15 が報告されます。 この一般的な原因は、以下のとおりです。
アプリケーションプログラムによって、不正なライセンスファイルが参照されています。
ライセンスファイルで指定されたライセンスサーバが起動されていません。
誤った port@host 情報を使用しています。
ライセンスファイルで指定されたベンダのデーモンが実行されていません。
ライセンスファイルのホスト名がシステムによって認識されません。
クライアントコンピュータとサーバコンピュータ間のネットワークがダウンしています。
これらの問題を解決するには、ライセンスサーバが起動されていることを確認します。 詳細については、「Chapter 4 フローティングライセンスサーバの設定」の章を参照して下さい。 クライアントが正しく設定されていることも確認する必要があります。 詳細については、「Chapter 5 ライセンスサーバを使用するためのクライアントの設定」の章を参照して下さい。 ARM テクニカルサポート Web サイトのツールの使用許諾に関する FAQ にも、有益な情報が記載されています。
サーバまたはクライアントコンピュータでテストの実行を試行し、エラーの原因を識別できます。
lmutil lmdiag
ユーティリティの実行を試行します。このユーティリティは、主にこの問題を解決するために開発されました。
アプリケーションが正しいライセンスファイルを参照しているかどうかを確認します。
ベンダデーモン armlmd
が実行されていることを確認します。
UNIX または Linux の場合はサーバで ps
を使用し、Windows の場合はタスクマネージャを使用して、このデーモンを検索できます。
問題が報告されているかどうか、特にベンダのデーモンが終了したことを示すメッセージが表示されているかどうかを確認するには、サーバーログファイルを参照します。
サーバコンピュータで lmutil lmstat -a
を実行して、ベンダデーモンが機能しているかどうかを確認します。
クライアントマシンで lmutil lmstat -a
を実行して、ネットワーク上のクライアントからベンダーデーモンへの接続を確認します。
上記のテストを実行してもライセンスエラーの原因がわからない場合は、ping
などのユーティリティを使用して、クライアントコンピュータがサーバと
TCP/IP 経由で通信できるかどうかを確認します。 失敗する場合は、サーバとクライアントとの間の通信がブロックされている可能性があります。
ライセンスサーバとクライアントの間にファイアウォールが存在する場合があります。 その場合は、ライセンスデーモン lmgrd と armlmd 用の固定ポートに対するアクセスを許可するように、ファイアウォールを設定する必要があります。 サーバライセンスファイル上部の以下に示す部分を、独自の値に置き換えて変更することにより、これらのポートを定義します。
SERVER myserver
server_hostid
8224
VENDOR armlmd port=
portnumber
ライセンスサーバとクライアントが異なるサブネットに属する場合は、サーバの完全修飾ドメイン名または IP アドレスを使用すると、問題が解決することがあります。 通常は、IP アドレスを使用すると、ドメイン名の解決に起因する問題を回避できます。
ライセンスファイルで使用されるサーバのホスト名の長さには制限があります。 FLEXlm 8.1b 以前の場合、この制限は 32 文字です。 これよりも新しい FLEXnet のバージョンを使用している場合、この制限は 64 文字です。 ライセンスサーバ名が長すぎる場合は、ライセンスファイルとクライアントのライセンス環境変数で、ホスト名の代わりにサーバの IP アドレスを使用する必要があります。