2.17.3. ライブラリのバリアントの識別

バリアントがどのようにビルドされたかは、ライブラリのファイル名から識別できます。 以下に、ファイル名のフィールド値と、関連ビルドオプションを示します。

*root/prefix_arch[fpu][entrant].endian

root
armlib

ARM C ライブラリ。

cpplib

ARM C++ ライブラリ。

prefix
c

ISO C および C++ の基本ランタイムサポート。

cpp

Rogue Wave C++ ライブラリ。

cpprt

ARM C++ ランタイムライブラリ。

f

固定丸めモード(近似値への丸め)を使用し、不正確例外を使用しない、IEEE 準拠ライブラリ。

fj

固定丸めモード(近似値への丸め)を使用し、例外を使用しない、IEEE 準拠ライブラリを示します。

fz

fj ライブラリと同じように動作しますが、そのほかに異常と無限大をゼロにフラッシュします。

このライブラリは高速モードの ARM VFP のように動作します。 これがデフォルトです。

g

設定可能な丸めモードとすべての IEEE 例外を使用する、IEEE 準拠ライブラリ。

h

コンパイラのサポート(ヘルパ)ライブラリ。 ヘルパライブラリを参照して下さい。

m

超越数学関数。

mc

非標準 ISO C マイクロライブラリ基本ランタイムサポート。

mf

非標準 IEEE 754 マイクロライブラリサポート。

arch
4

ARMv4 で使用する ARM 専用のライブラリ。

t

ARMv4 で使用する ARM/Thumb インターワークのライブラリ。

5

ARMv5 で使用する ARM/Thumb インターワークのライブラリ。

w

Cortex-M3 で使用する Thumb-2 専用ライブラリ。

p

Cortex-M1 で使用する Thumb-1 専用ライブラリ。

fpu
v

VFP 命令セット。

s

ソフト VFP。

Note

ライブラリ名に v または s がいずれも存在しない場合には、ライブラリは、浮動小数点を使用しません。

entrant
e

スタティックデータへの位置非依存形式アクセス。

f

FPIC アドレス指定が有効。

Note

ライブラリ名に e または f がいずれも存在しない場合には、ライブラリは、スタティックデータへの位置依存形式アクセスを使用します。

endian
l

リトルエンディアン。

b

ビッグエンディアン。

以下に例を示します。

*armlib/c_4.b
*cpplib/cpprt_5f.l

Note

すべてのバリアント / 名前の組み合わせが有効であるとは限りません。 RVCT に付属のライブラリについては、armlib および cpplib ディレクトリを参照して下さい。

新しいリンカコマンドラインオプション --info libraries は、リンクステージに対して自動的に選択されたすべてのライブラリについての情報を返します。 詳細については、『リンカ / ユーティリティガイド』イメージ関連の情報の生成 (ページ 2-33)を参照して下さい。

詳細については、『コンパイラユーザガイド』ターゲットプロセッサまたはアーキテクチャの指定 (ページ 2-26)を参照して下さい。

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