3.3.9 タイミングの注意事項

このセクションでは、ハードウェアとシステムモデルの相違点について説明します。

シミュレーション速度の高速化とタイミング精度との相対的なバランスのために、モデルが期待どおりに動作しない場合があります。
FVP は、機能的に正確なシミュレーションでソフトウェアアプリケーションを実行できる環境です。ただし、タイマやキーボードなどの実際のデバイスとコードがやり取りする場合、タイミングに差が生じることがあります。モデル化されたデバイスでは実環境データを実時間(ウォールクロック時間)で受信しますが、シミュレーション時間は実時間よりもかなり高速になります。したがって、キーを 1 回しか押していなくても複数回連続で押したように解釈されたり、マウスを 1 回しかクリックしていなくても 2 回クリックしたと誤って解釈されたりすることがあります。
EB FVP には、シミュレーション時間と実時間を一致させるレートリミット機能があります。CLCD ディスプレイの[Rate Limit]ボタンを使用するか、 rate_limit-enable モデルインスタンス化パラメータを使用してレートリミット機能を有効にすると、モデルは強制的に実時間で実行されます。この機能により、2 つのクロックが異なったレートで動作する問題を回避できます。インタラクティブなアプリケーションの場合は、レートリミットを有効にすることを推奨します。
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