2.3 EB FVP CLCD ウィンドウ

このセクションでは、EB FVP の CLCD ウィンドウについて説明します。

FVP が起動すると、FVP CLCD ウィンドウが開きます。このウィンドウに、シミュレートされたカラー LCD フレームバッファの内容が表示されます。CLCD ペリフェラルレジスタで設定された水平および垂直解像度に合致するよう自動的にサイズが変更されます。
図 2-1 起動時の CLCD ウィンドウ
起動時の CLCD ウィンドウ。

CLCD ウィンドウの最上部には、このステータス情報が表示されます。
USERSW
8 個の白いボックスは EB ユーザの DIP スイッチの状態を示します。
これらは EB ハードウェアのスイッチ S6、USERSW[8:1] を表します。これは、アドレス 0x10000004 の SYS_SW レジスタのビット [7:0] にマップされます。
デフォルトではスイッチの位置はオフです。状態を変更するには、白いボックスの上または下の領域をクリックします。
BOOTSW
8 個の白いボックスは EB のブート DIP スイッチの状態を示します。
これらは EB ハードウェアのスイッチ S8、BOOTSEL[8:1] を表します。これは、アドレス 0x100000004 の SYS_SW レジスタのビット [15:8] にマップされます。
デフォルトではスイッチの位置はオフです。

  • ARM® は、CLCD インタフェースを使用するのではなく、boot_switch モデルパラメータを使用してブート DIP スイッチを設定することを推奨します。
  • モデルの実行中にブート DIP スイッチの位置を変更すると、予想できない結果になる可能性があります。
S6LED
8 個の色付きボックスは EB ユーザの LED の状態を示します。
これらは EB ハードウェアの LED D[21:14] を表します。これらは、アドレス 0x10000008 の SYS_LED レジスタのビット [7:0] にマップされます。ボックスは EB ハードウェアの赤/黄/緑の LED に対応します。
Total Instr
実行された命令の合計数を示すカウンタ。
FVP モデルはプログラマの視点からシステムを見るため、CLCD には合計コアサイクル数ではなく、合計命令数が表示されます。タイミングは、以下の理由でハードウェアごとに大きく変わる可能性があります。
  • バスファブリックが簡略化されている。
  • メモリレイテンシが最小化されている。
  • プログラマビューコアとペリフェラルモデルが使用されている。
一般的に、モデル内での操作のタイミングは正確ではありません。
合計時間
合計経過時間(単位は秒)を示すカウンタ。
これは実時間であり、シミュレーション時間ではありません。
Rate Limit
シミュレーションが実時間よりも早く実行されないようにする機能。
システムモデルが高度に最適化されているため、実際のハードウェア以上に高速でコードが実行される可能性があります。この違いによりタイミングの問題が発生する場合があります。
デフォルトでは、レートリミットは有効になっています。実際の時間に近くなるよう、シミュレーション時間が制限されます。
レートリミットを無効または有効にするには、四角のボタンをクリックします。レートリミットが無効になるとテキストはオンからオフに変わり、色付きボックスは暗くなります。

モデルをインスタンス化する際に、 rate_limit-enable パラメータを使用してレートリミットを有効にするかどうか制御できます。
CLCD で Total Instr または Total Time の項目をクリックすると、ディスプレイは Inst/sec(1 秒当たりの命令)と Perf Index(パフォーマンスインデックス)を表示するようになります。項目上でもう一度クリックすると、これらの表示が切り替わります。
図 2-2 レートリミットをオフにした CLCD ウィンドウ
レートリミットをオフにした CLCD ウィンドウ。

Instr/sec
実時間の 1 秒当たりに実行される命令数を示します。
Perf Index
シミュレーション時間に対する実際の時間の比率。比率が大きいほど、シミュレーションの実行が速くなります。レートリミット機能を有効にすると、Perf Index は 1 に近づきます。
モデルをリセットするとシミュレーションカウンタをリセットできます。
CLCD ウィンドウにフォーカスがある場合:
  • すべてのキーボード入力は PS/2 キーボードデータに変換されます。
  • ウィンドウ内でのすべてのマウス動作は PS/2 相対マウスモーションデータに変換されます。このデータはその後 KMI ペリフェラルモデル FIFO に渡されます。

シミュレータは相対マウスモーションイベントだけをモデルに送信します。結果として、ホストのマウスポインタがターゲット OS のマウスポインタと一致する必要はありません。
左側 Ctrl+左側 Alt キーを押すと、ホストのマウスポインタを非表示にできます。キーをもう一度押すと、ホストのマウスポインタが再表示されます。左側 Ctrl キーだけが機能します。キーパッドの右側の右側 Ctrl キーを押しても同じ効果はありません。
別のキーを使用する場合は、trap_key コンフィギュレーションオプションを使用します。
関連する参考文書
スイッチ S6
スイッチ S8
3.3.9 タイミングの注意事項
3.2.7 視覚化パラメータ
関連情報
CLCD モデルコンポーネント、Fast Models リファレンスマニュアル
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