2.10 ターゲットコンフィギュレーションインポートユーティリティについて

インポートユーティリティ cdbimporter は、プラットフォーム情報を DS-5 にインポートする簡単な方法を提供することを目的にしています。このため、 RVI 接続、DSTREAM 接続、VSTREAM 接続、またはモデル接続を介したプラットフォームのデバッグとトレースについては限定されたサポートのみを行います。

データベースには、DS-5 のターゲットコンフィギュレーションおよび接続の設定が保持されています。インポートユーティリティは、以下からの情報を使用して新しいコンフィギュレーションデータベースにプラットフォームエントリを作成します。
  • デバッグハードウェアコンフィギュレーションユーティリティ、dbghwconfig または rviconfig を使用して作成され保存されたコンフィギュレーションファイル。

    DS-5 で、Eclipse 内からコンフィギュレーションファイルを作成することはまだできません。
  • CADI サーバを提供するモデル。このモデルは、すでに実行中のものでも、コマンドラインオプションで実行可能ファイルのパスとファイル名を指定したものでも構いません。
インポートユーティリティは、以下のデバッグ操作を作成します。
  • ハードウェアとモデル用のシングルプロセッサおよび 対称的マルチプロセス (SMP) ベアメタルデバッグ。
  • ハードウェア用のシングルプロセッサおよび SMP Linux カーネルデバッグ。
  • ハードウェア用の Linux アプリケーションデバッグコンフィギュレーション。
  • big.LITTLE™ 演算をサポートする Cortex™-A15/Cortex-A7 などのコアの big.LITTLE コンフィギュレーション。
トレースサブシステムが存在するハードウェアターゲットの場合は、適切な デバッグおよびトレースサービスレイヤ (DTSL)オプションが生成されます。これらのオプションには以下が含まれます。
  • オンチップ( Embedded Trace BufferETB マイクロトレースバッファ (MTB) トレースメモリコントローラ (TMC)、その他のオンチップバッファ)またはオフチップ(DSTREAM トレースバッファ)トレースキャプチャの選択。
  • サイクルに厳密なトレースキャプチャ。
  • トレースキャプチャ範囲。
  • DS-5 Event Viewer が処理する 命令トレースマクロセル (ITM)トレースのコンフィギュレーションとキャプチャ。
ITM 以外の非命令トレースマクロセルを設定するデバッグ操作は、インポートユーティリティによって作成されません。
SMB コンフィギュレーションに対しては、適切な CTI が存在するターゲットで クロストリガインタフェースCTIの同期が使用されます。
CTI を使用すると、サイクル数の順に非常に低いレイテンシとの強力な同期を生成しますが、CTI は完全に実装され、 ARM® リファレンス設計に合わせて接続される必要があります。それ以外の目的に使用してはいけません。CTI を使用しない同期の場合はレイテンシが高くなりますが、実装や使用に関する前提はありません。
多重化ピン用のオフチップ TPIU トレースを手動で設定し、そして信号のタイミング問題に対応するため較正を行う必要があります。
問題がある場合、またはその他の設定を生成する必要がある場合は、サポート担当者にお問い合わせください。

前提

インポートユーティリティは、デバッグ操作の作成時には、以下を前提にします。
  • トレースマクロセルと CoreSight™ トレースファンネルポート間に連続したマッピングが存在する。
  • 組込みトレースマクロセルl (ETM)/ プログラムトレースマクロセルPTM のバージョンはプロセッサの種類ごとに決まっています。

    表 2-1 プロセッサの種類ごとの ETM/PTM バージョン

    プロセッサの種類 ETM/PTM
    Cortex-A15 PTM
    Cortex-A7 ETM v3.5
    Cortex-A5 ETM v3.5
    Cortex-A8 ETM v3.3
    Cortex-A9 PTM
    Cortex-R4 ETM v3.3
    Cortex-R5 ETM v3.3
    Cortex-R7 ETM v4
    Cortex-M3 ETM v3.4
    Cortex-M4 ETM v3.4
    ARM9 シリーズ ETM v1.x はサポートされていません。
    ARM11 シリーズ ETM v3.1
  • CTI デバイスはその他の操作には使用されません。
  • 複数の CoreSight ETB、TPIU、またはトレースファンネルを含むターゲットでは、インポートユーティリティは、最小値のベースアドレスを持つ各トレースファンネル、ETB、および TPIU の最初のサンプルについてコンフィギュレーションを生成します。

制限

デバッグハードウェアコンフィギュレーションユーティリティで、またはモデルから、自動設定可能なプラットフォームのみインポートできます。
DS-5 がサポートしているプロセッサの詳しいリストを参照するには、DS-5 コマンドプロンプトで「cdbimporter --list-cores」または「cdbimporter -l」を入力します。
インポートユーティリティは適切なプロセッサと CP15 レジスタセットとの基本設定を生成します。
関連する作業
2.11 新規プラットフォームの追加
2.12  DS-5 への新しいコンフィギュレーションデータベースの追加
関連する参考文書
10.45 [コンフィギュレーションデータベース]パネル
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