4.10 アプリケーションのステップ実行

デバッガでは、ソースレベルまたは命令レベルでアプリケーションを順番にステップ実行することにより、イメージの実行を細かく制御することができます。

ソースレベルのステップ実行のためのコマンドを使用するには、デバッグ情報を使用してコードをコンパイルする必要があります。デフォルトで、デバッグ情報を持たない関数に対するソースレベルの呼び出しはステップオーバーされます。このデフォルト設定を変更するには、set step-mode コマンドを使用します。
アプリケーションをステップ実行する方法はいくつかあります。選択できるステップ実行は以下のとおりです。
  • すべての関数呼び出しをステップ実行またはステップオーバーする。
  • ソースレベルまたは命令レベルでステップ実行する。
  • ソースコードの単一行に含まれている複数のステートメントをステップ実行する(for ループの場合など)。
ソースレベルでステップ実行する場合は、デバッガが一時的なブレークポイントを使用して特定の場所で実行を停止することに注意する必要があります。これらの一時的なブレークポイントには、ハードウェアブレークポイントを使用することが必要となる場合があります。このことは、ROM またはフラッシュに格納されたコードをステップ実行する場合は特に当てはまります。使用可能なハードウェアブレークポイントリソースが不足している場合は、デバッガによってエラーメッセージが表示されます。
[Debug Control]ビューのステップ実行ツールバーを使用すると、ソース行単位または命令単位でアプリケーションをステップ実行できます。
図 4-7 [Debug Control]ビュー
[Debug Control]ビュー

例 4-2 例

指定した回数ステップ実行するには、コマンドビューを使用して、回数を表す数値を指定して、ステップ実行コマンドのいずれかを手動で実行する必要があります。例えば、
steps 5                            # Execute five source statements
stepi 5                            # Execute five instructions
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