スナップショットビューアの初期化ファイルは、元のシステムの状態をエミュレートする 1 つまたは複数のセクションから構成される単純なテキストファイルです。各セクションは
option
=value
構造体を使用しています。
スナップショットビューアの初期化ファイルを作成する前に、以下のものが揃っていることを確認する必要があります。
スナップショットビューアの初期化ファイルを作成するには、必要に応じて以下のリストからグループ化したセクションを追加し、.ini のファイル拡張子を付けてファイルを保存する必要があります。
[global]
-
グローバル設定のセクション。以下のオプションを使用できます。
-
core
-
選択したプロセッサ(core=Cortex-M3
など)。
[dump]
-
バイナリファイルに格納された連続するメモリ領域の 1 つまたは複数のセクション。以下のオプションを使用できます。
-
file
-
バイナリファイルの場所。
-
address
-
指定された領域のメモリ開始アドレス。
-
length
-
領域の長さ。何も指定しない場合、デフォルトはオフセット値から残りのファイルです。
-
offset
-
ファイルの先頭から指定された領域のオフセット。指定しない場合、デフォルトはゼロです。
[regs]
-
標準の
ARM®
レジスタ名および値のセクション(0x0
など)。
バンクレジスタは、『ARM アーキテクチャリファレンスマニュアル』に記載されている名前(R13_fiq
など)を使用して明示的に指定できます。さらに、現在のモードはプログラムステータスレジスタ(PSR)から決定され、モード接尾文字なしのレジスタ名だけで適切なバンクレジスタとして認識されます。
PSR および PC レジスタの値は常に指定する必要があります。その他のレジスタについては、デバッガから読み出す場合のみ、それらの値が必要になります。
例えば、以下のような場合です。
[regs]
CPSR=0x600000D2 ; IRQ
SP=0x8000
R14_irq=0x1234
SP、R13、または R13_irq という名前のレジスタを読み出すと、すべてが値 0x8000
を返します。
LR、R14、または R14_irq という名前のレジスタを読み出すと、すべてが値 0x1234
を返します。