図 14-4 DTSL コンフィギュレーションクラス階層
DTSLConnection
オブジェクトは、プラットフォームコンフィギュレーションを使用した他のすべての DTSL オブジェクトへのアクセスを可能にするトップレベルの DTSL オブジェクトです。具体的にいうと、DTSLConnection
オブジェクトを使用すると、残りの DTSL オブジェクトへのアクセスを可能にする DTSLv1 などの ConfigurationBase
インスタンスを利用することができます。プラットフォームコンフィギュレーションの内容は、関連する ConnectionParameters
セットに依存します。
ConnectionParameters
インスタンスで DTSL コンフィギュレーションスクリプトが指定されていない場合、DefaultConfiguration
タイプのオブジェクトが作成されます。コンフィギュレーションの内容は、RDDI-DEBUG にとって既知のデバイスごとに Device
オブジェクトを作成することで構築されます。DSTREAM の場合、これは、Device
オブジェクトが .rvc ファイルで宣言されているデバイスごとに作成されるが、他の種類の RDDI の場合、別のデータセットから作成されることを意味します。これにより、RDDI コンフィギュレーションファイルで指定されているすべてのターゲットデバイスに直接接続することによって、プラットフォームに簡単に接続できます。
ConnectionParameters
インスタンスで DTSL コンフィギュレーションスクリプトが指定されている場合、そのスクリプトが実行され、DTSLv1 から派生したコンフィギュレーションオブジェクトのインスタンスが作成されます。コンフィギュレーションスクリプトの実行時、既知のデバイスのオブジェクト、トレースソース、およびトレースキャプチャデバイスのセットがコンフィギュレーションに挿入されます。
注
-
ARM®
では、コンフィギュレーションスクリプトを使用して DTSL コンフィギュレーションを作成するようにお勧めします。このようにすると、デバイスを作成する際の柔軟性がはるかに高くなります。
- DTSLv1 は、コンフィギュレーションが V1 インタフェース/オブジェクトセットを使用していることを示すために DTSLv1 と名付けられています。DTSLv1 が最新のセットです。
ARM
がインタフェース/オブジェクトセットを変更すると、DTSLv2 という名前になります。これにより、
ARM
は下位互換性を確保しながら、インタフェースの一新や変更を進めることができます。