1.8 ヘッドレスデバッガ使用によるキャプチャトレース

ヘッドレスデバッガ使用によるキャプチャトレースを行うには、ヘッドレスデバッガ起動時にトレース機能を有効にする必要があります。

ヘッドレスデバッガ起動時にトレース機能を有効にするには、デバッグおよびトレースサービスレイヤ(DTSL)オプションがあるファイルを指定する必要があります。このタスクでは、ヘッドレスデバッガに DTSL オプションを指定する方法を示します。これで、トレースキャプチャを開始および停止するコマンドを組込んだスクリプトを実行できるようになります。このタスクの場合、DS-5 デバッガのグラフィカルインタフェースで DTSL オプションをセットアップすると便利です。DTSL オプションをセットアップすると、DTSL オプションを組込んだファイルがデバッガにより作成されます。これにより、ユーザはヘッドレスデバッガ起動時にこのファイルを指定できるようになります。

手順

  1. DS-5 デバッガのグラフィカルインタフェースで、トレースできるターゲットの[Debug Configurations]ダイアログを開きます。
  2. [Connections]タブで、DTSL オプションの[Edit]をクリックして、[DTSL Configuration Editor]ダイアログを開きます。トレースキャプチャメソッドを選択し、必要なプロセッサのコアトレースを有効にします。DTSL とトレースの設定を適用します。これらの設定は、ワークスペースの *.dtslprops ファイルに保存されています。ファイル名は、[Name of configuration]フィールドに表示されます。この例では、設定は default.dtslprops に保存されています。
    図 1-1 DTSL オプションでのトレースの有効化
    DTSL オプションでのトレースの有効化

  3. DTSL 設定ファイル(default.dtslprops など)をワークスペース(C:\DS-5_Workspace\.metadata\.plugins\com.arm.ds\DTSL\pandaboard.org+-+OMAP+4430\pandaboard\OMAP44xx など)から別のディレクトリにコピーし、名前を変更(C:\Headless\my_dtsl_settings.dtslprops など)します。
  4. ヘッドレスデバッガの DS-5 コマンドプロンプトを開きます。
  5. --cdb-list 引数を使用して、ターゲットコンフィギュレーションを特定します。次に、このターゲットコンフィギュレーションとターゲット名でヘッドレスデバッガを起動します。デバッガ起動時には、--cdb-entry-params を使用して DTSL オプションも指定します。例: debugger --cdb-entry "pandaboard.org::OMAP 4430::Bare Metal Debug::Bare Metal Debug::Debug Cortex-A9x2 SMP::RealView ICE" --cdb-entry-param "Connection=TestFarm-Panda-A9x2" --cdb-entry-param "dtsl_options_file=C:\Headless\my_dtsl_settings.dtslprops"
    図 1-2 DTSL オプション使用によるヘッドレスデバッガ接続
    DTSL オプション使用によるヘッドレスデバッガ接続

  6. ヘッドレスデバッガが、ターゲットに接続します。これで、ユーザはイメージのロードと実行を行うためのコマンドだけでなく、トレースキャプチャの開始と停止を行うためのコマンドも発行できます。トレースキャプチャコマンドを記載したスクリプトファイルを書くと、ヘッドレスデバッガ起動時に、このスクリプトファイルを指定できるようになります。例: debugger --cdb-entry "pandaboard.org::OMAP 4430::Bare Metal Debug::Bare Metal Debug::Debug Cortex-A9x2 SMP::RealView ICE" --cdb-entry-param "Connection=TestFarm-Panda-A9x2" --cdb-entry-param "dtsl_options_file=C:\Headless\my_dtsl_settings.dtslprops" --script=C:\Headless\my_script.txt。サンプルスクリプトファイルには、以下のコマンドが含まれている可能性があります。
    loadfile C:\DS-5_Workspace\fireworks_panda\fireworks_panda.axf # デバッグするイメージをロード
    start                         # テンポラリブレークポイント設定後に、イメージ実行を開始
    wait                          # ブレークポイントを待機
    trace start                   # ブレークポイントにヒットしたら、トレースキャプチャを開始
    advance plot3                 # シンボル plot3 にテンポラリブレークポイントを設定
    wait                          # ブレークポイントを待機
    trace stop                    # plot3 でブレークポイントにヒットしたら、トレースを停止
    trace report FILE=report.txt  # トレース出力を report.txt に書き出す
    quit                          # ヘッドレスデバッガセッションを終了
関連する概念
1.5  DS-5 ヘッドレスコマンドラインデバッガについて
関連する参考文書
1.6 ヘッドレスコマンドラインデバッガのオプション
10.38 [Debug Configurations]-[接続]タブ
10.44 [DTSL Configuration Editor(DTSL コンフィギュレーションエディタ)]ダイアログボックス
関連情報
DS-5 デバッガのトレースコマンド
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