11.14 [Memory]ビュー

[メモリ]ビューを使用して、メモリの内容を表示および変更します。

このビューを使用すると、以下を実行できます。
  • 絶対アドレスまたは $pc+256 などの式のいずれかでビューの開始アドレスを指定します。[レジスタ]ビューから[メモリ]ビューにドラッグアンドドロップして、レジスタに保持されているアドレスを指定することもできます。以前のエントリがドロップダウンリストに一覧表示され、Eclipse を終了すると、この一覧はクリアされます。
  • 開始アドレスのオフセット値として、[メモリ]ビューの画面サイズをバイト単位で指定します。
  • メモリセルの値の形式を指定します。デフォルトは 16 進数です。
  • [Memory]ビューのメモリセルの幅を設定します。デフォルトは 4 バイトです。
  • メモリ値に相当する ASCII 文字を表示します。
  • ビューをフリーズして、実行中のターゲットによる値の更新を抑制します。
図 11-15 [Memory]ビュー
[Memory]ビュー

[メモリ]ビューには、このビューでのメモリの表示方法を変更するための機能のみが用意されています。ただし、この機能によってメモリ領域のアクセス幅を変更することはできません。メモリアクセスの幅を制御するには、以下のコマンドを使用できます。
  • メモリ領域のアクセス幅を設定する memory コマンドに続けて、これらのアクセス幅に従ってメモリを読み出して内容を表示する x コマンド
  • 明示的なアクセス幅を使ってメモリに書き込む memory set コマンド

ツールバーとコンテキストメニューのオプション

ツールバーまたはコンテキストメニューには、以下のオプションが用意されています。
[リンク:コンテキスト]
このビューを[デバッグ制御]ビューで選択した接続にリンクします。これがデフォルトです。または、ビューを別の接続にリンクすることもできます。リンクする接続がドロップダウンリストに表示されていない場合は、まず[デバッグ制御]ビューで接続を選択する必要があります。
[History]
[Address]フィールドで指定したアドレスおよび式がドロップダウンボックスに追加され、履歴一覧をクリアするか Eclipse を終了するまで保存されます。今後の使用に備えて式を保存しておく場合は、式を[Expressions]ビューに追加してください。
予定自動更新がオフです
更新できません
このオプションは、更新間隔を指定するためのダイアログボックスを開きます。
  • [Timed auto refresh is off]モードが選択されている場合、自動更新はオフになります。
  • [Cannot update]モードが選択されている場合、自動更新はブロックされます。
[Format]
クリックして、メモリセルのフォーマットとセルの幅を順に切り替えて表示するか、ドロップダウンメニューからフォーマットを選択します。デフォルトは、4 バイト分の表示幅の 16 進数です。
[Address]フィールド
ターゲットメモリの表示を開始するアドレスを入力します。または、アドレスを評価する式を入力することもできます
指定したアドレスおよび式はドロップダウンリストの履歴一覧に追加され、Eclipse を終了するまで保存されます。今後の使用に備えて式を保持する場合は、式を[式]ビューに追加して下さい。
コンテキストメニューのオプションは、このフィールドの編集に使用できます。
[Size]フィールド
表示するバイト数。
コンテキストメニューのオプションは、このフィールドの編集に使用できます。
[Search]
デバッグ情報内でシンボルを検索します。
[View Menu]
以下の[View Menu]オプションがあります。
[New Memory View]
[Memory]ビューの新しいインスタンスを表示します。
非表示の場合はビューを更新
他のビューの背後にあり表示されない場合は、ビューの更新を有効にします。デフォルトでは、非表示の場合はビューを更新しません。
[Show Tooltips]
メモリセル値のヒントの表示が切り替わります。
自動境界整列
メモリビューを現在選択されているデータ幅に合わせて整列させます。
圧縮されたアドレスを表示
繰り返されないアドレスの最下位バイトを表示します。
キャッシュを表示
ターゲットに存在するさまざまなキャッシュのパースペクティブから、コアのメモリの状態を示します。デフォルトでは、無効になっています。キャッシュを表示すると、ビューはキャッシュラインサイズに合わせて自動的に整列されます。また、キャッシュを表示すると、メモリビューには各キャッシュの列が表示されます。キャッシュの列には、入力時の各キャッシュラインの状態が表示されます。
キャッシュの列ヘッダをクリックするか、[キャッシュデータ]メニューからキャッシュを選択すると、そのキャッシュの視点でデータが表示されます。[キャッシュデータ]メニューの[メモリ(キャッシュなし)]オプションでは、すべてのキャッシュが無効になっている場合と同じようにメモリ内のデータが表示されます。

マルチプロセッサシステムでは、キャッシュが特定のコア専用にされることはよくあることです。例えば、デュアルコアシステムでは、コアごとに L1 キャッシュが存在する可能性がありますが、共有するのは 1 つの L2 キャッシュです。キャッシュスヌーピングは、コアごとのキャッシュにその他のコアからアクセスできるようにするハードウェア機能の 1 つです。このような場合、[キャッシュデータ]フィールドには、直接であれスヌーピングを通じてであれ各コアからアクセスできるキャッシュが表示されます。
図 11-16 [キャッシュを表示]を使用した場合のメモリビュー
[キャッシュを表示]を使用した場合のメモリビュー

バイト順序
メモリのバイト順序を選択します。デフォルトは[Auto(LE)]です。
[Clear History]
[History]ドロップダウンボックス内のアドレスおよび式の一覧をクリアします。
[Import Memory]
ファイルからデータを読み出し、メモリに書き込みます。
[Export Memory]
メモリからデータを読み出して、ファイルに書き込みます。
[Fill Memory]
バイトの特定パターンをメモリに書き込みます。
[Refresh]
ビューを更新します。
[Freeze Data]
現在のビュー内のデータのフリーズを切り替えます。また、これを使用すると、[Address]フィールドと[Size]フィールドおよび[Refresh]オプションを無効または有効にできます。
コンテキストメニューの編集オプション
列ヘッダのコンテキストメニューで、個々の列の表示を切り替えることができます。
[列をリセット]
デフォルトの列を表示します。
編集するためにメモリセル値、[Address]フィールド、または[Size]フィールドを選択した場合、以下のオプションがコンテキストメニューで利用できます。
[Cut]
選択した値をコピーして削除します。
[Copy]
選択した値をコピーします。
[Paste]
以前に切り取ったまたはコピーした値を、選択したメモリセルまたはフィールドに貼り付けます。
[Delete]
選択した値を削除します。
[Select All]
すべてのアドレスを選択します。
メモリセルの値を選択した場合、コンテキストメニューで以下の追加オプションを設定できます。
ウォッチポイントの切り替え
選択したアドレスのウォッチポイントを設定または削除します。
[Toggle Breakpoint]
選択したアドレスのブレークポイントを設定または削除します。
ハードウェアブレークポイントの切り替え
選択したアドレスのハードウェアブレークポイントを設定または削除します。
トレースの始点の切り替え
選択したアドレスのトレースの始点を設定または削除します。
トレースの終点の切り替え
選択したアドレスのトレースの終点を設定または削除します。
トレースのトリガポイントの切り替え
選択したアドレスのトレースのトリガポイントを開始します。
アドレス <address> の変換
MMU ビューを表示し、メモリ内で選択された値のアドレスを変換します。
ブレークポイントを含むメモリセルを選択した場合、コンテキストメニューで以下の追加オプションを設定できます。
[Enable Breakpoint]
選択したアドレスのブレークポイントを有効にします。
[Disable Breakpoint]
選択したアドレスのブレークポイントを無効にします。
[ブレークポイントを削除]
選択したアドレスのブレークポイントを削除します。
[Resolve Breakpoint]
選択したアドレスの保留ブレークポイントを解決します。
[Breakpoint Properties...]
ブレークポイントのプロパティを表示し、ユーザーが変更できるようにします。
関連する概念
6.8 マルチスレッドアプリケーションのデバッグについて
6.9 共有ライブラリのデバッグについて
6.10.2 Linux カーネルのデバッグについて
6.10.3 Linux カーネルモジュールのデバッグについて
6.11 TrustZone 対応ターゲットのデバッグについて
関連する参考文書
3.11 トレースポイントの設定
3.8 条件ブレークポイント
3.9 既存のブレークポイントへの条件の割り当て
3.10 ブレークポイントとウォッチポイントの保留
章 11  DS-5 デバッグパースペクティブおよびビュー
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