15.8.3 DTSL デコードステージ

最小限のパイプラインデコーダは、トレースクライアントが読み出すための DataSink への書き込みを除き、トレースキャプチャデバイスのデータを操作することはありません。トレースキャプチャのデータがトレースクライアントに必要な形式になっていることがわかっている場合に、このパイプラインを使用できます。例えば、生の PTM トレースデータが含まれているディスクファイルがある場合(つまり、データが正確に PTM からシステム ATB への出力であり、シミュレーションからキャプチャした可能性がある場合)、PTM ファイルベースのトレースキャプチャデバイスを作成できます。デコードパイプラインには DataSink のみが含まれており、そこにファイルのコンテンツを書き込みます。すると、PTM トレースクライアントは DataSink から直接 PTM データを読み出すことができます。
さらに複雑なパイプラインの場合は、オブジェクトのチェーンを構築し、そのそれぞれが IDataPipelineStage インタフェースを実装する必要があります。
図 15-15 DTSL トレースパイプラインの階層
DTSL トレースパイプラインの階層

TPIU フォーマッタ(CoreSight ETB、TMC/ETB、および TMC/ETR)を使用する ARM® ベースのトレースシステムの場合、さらに 2 つのパイプラインステージを追加する必要があります。追加するステージは SyncStripper および Deformatter ステージで、これらのステージではそれぞれ、TPIU 同期フレームを削除し、特定のトレースソース ID のデータを抽出します。
図 15-16 ETB トレースデコードのパイプラインステージ
ETB トレースデコードのパイプラインステージ

新しいパイプラインステージを実装することにより、最終的な出力ステージをトレースクライアントの予想と互換性のあるデータに制限できる限り、任意のトレースキャプチャデバイスにトレースサポートを提供することができます。
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