13.1 ARM® DS-5 でのファイルベースのフラッシュプログラミングについて

ボードの DS-5 configdb プラットフォームエントリには、フラッシュ定義セクションが含まれる場合があります。このセクションでは、それぞれ独自のフラッシュメソッドとコンフィギュレーションパラメータを持つ 1 つ以上のフラッシュ領域を定義できます。

フラッシュメソッドは Jython で実装され、通常は configdb 内に配置されます。各フラッシュメソッドは、フラッシュプログラミングの特殊な技法によって実装されます。
これらの技法には以下が含まれます。

ボードのフラッシュコンフィギュレーションを表示するには、DS-5デバッガ info flash コマンドを使用します。
コードアルゴリズムをターゲットシステムにダウンロードする例としては、DS-5デバッガで完全にサポートされている Keil フラッシュプログラミングアルゴリズムがあります。Keil フラッシュメソッドには、メソッドコンフィギュレーション項目の 1 つとして、フラッシュプログラミングの実行に使用するアルゴリズムがあります。これらのアルゴリズムはすべて、同じトップレベルのソフトウェアインタフェースを使用するため、異なるタイプのフラッシュのプログラミングに同じ DS-5 Keil フラッシュメソッドを使用できます。つまり、DS-5デバッガは既存の Keil フラッシュアルゴリズムを直接使用できます。

ターゲットと直接対話するすべてのフラッシュメソッドは、DS-5デバッガの DTSL 接続を使用して、これを行います。

フラッシュプログラミングでサポートされる機能

ファイルのフラッシュプログラミング操作で使用できる機能は次のとおりです。
  • フラッシュへの ELF ファイル (.axf) のプログラミングのサポート。
  • それぞれ 1 つのフラッシュデバイスまたは複数の異なるフラッシュデバイスにプログラミングできる複数のフラッシュ領域を含んでいる ELF ファイルのサポート。
  • 多数のさまざまなフラッシュプログラミングメソッドのサポート。
  • すべての Keil フラッシュプログラミングアルゴリズムのサポート。
  • フラッシュプログラミングに備えたターゲットボードのセットアップおよびテアダウンのサポート。
  • ターゲットフラッシュデバイスや、チップ上の特定のボードまたはシステムでのフラッシュプログラミングに必要なオプションに関する DS-5 コンフィギュレーションデータベースのサポート。
  • デフォルトフラッシュオプションの変更のサポート。
  • Eclipse の外部のデバッガで使用した際の Eclipse 内およびテキストのみのタイプのコンソールにおけるグラフィカルな進行状況レポートのサポート、およびプログラミング操作をキャンセルする機能のサポート。
  • 最小限のコンフィギュレーションまたはオプションを指定できる単純なフラッシュプログラミングユーザーインタフェースのサポート。
  • ユーザーに対する警告およびエラーメッセージの表示のサポート。

DS-5 では、例として flash_example-FVP-A9x4 が提供されています。この例は、DS-5 を使用したフラッシュデバイスの 2 通りのプログラミング方法を示しています。1 つは、Keil フラッシュメソッドを使用する方法で、もう 1 つは Jython で記述されたカスタムフラッシュメソッドを使用する方法です。便宜上、Cortex-A9x4 FVP モデル (DS-5 に付属) はターゲットデバイスとして使用されます。この例は、新しいフラッシュアルゴリズムを作成するためのテンプレートとして利用できます。例に付属の readme.html には、例の使用方法に関する基本的な情報が記載されています。

DS-5ファイルフラッシュアーキテクチャ

図 13-1 DS-5ファイルフラッシュアーキテクチャ
DS-5ファイルフラッシュアーキテクチャ

関連情報
フラッシュコマンド
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