DTSL は以下を行います。
- 低レベルデバッガコンポーネントの作成とコンフィギュレーション。例えば、CoreSight™ コンポーネントのコンフィギュレーション。これには、ライブ再コンフィギュレーションが関係する場合もあります。
- ターゲットアクセスとデバッグ制御。
- 次の手段によるトレースデータのキャプチャと制御。
- ターゲット内トレースキャプチャコンポーネント(ETB など)
- ターゲット外トレースキャプチャデバイス(DSTREAM™ など)。
- デバッガまたはその他のサードパーティトレースコンシューマに対するトレースストリームの提供。
DTSL は、通常 Jython スクリプトにより実装されている(拡張されている可能性のある)Java クラスのセットとして実装されます。通常の DTSL インスタンスは、Java と Jython の組み合わせです。
これの単純な例は、DTSL が
Cortex®-A8、ETM、および ETB が組込まれた単純なプラットフォームに接続する場合です。DTSL 接続がアクティブになると、Jython スクリプトが実行され、DTSL コンフィギュレーションが作成されます。このコンフィギュレーションには、Cortex-A8
と呼ばれる Java デバイス
オブジェクト、ETM
と呼ばれる TraceSource
オブジェクト、および ETB
と呼ばれる TraceCaptureDevice
オブジェクトが入力されます。すると、デバッガまたは DTSL を使用する別のプログラムが、DTSL コンフィギュレーションにアクセスして、これらのオブジェクトを取得し、デバッグを実行し、操作をトレースできるようになります。
注
DTSL Jython スクリプトと DS-5デバッガ Jython スクリプトを混同しないでください。両方とも Jython を使いますが、ソフトウェアスタック内の異なるレベルで動作します。ただし、デバッガの Jython スクリプトでは DTSL 機能を使用できます。
ARM では、DTSL をユーザ独自の使い方に使用できるようにして、ユーザがターゲットプラットフォームにアクセスし制御する Java または Jython プログラムを作成できるようにしました。
詳細については、この DS-5 に付属の DTSL ドキュメントおよびファイルを参照してください。
<DS-5 Install folder>\sw\DTSL