11.15 [MMU]ビュー

[MMU]ビューでは、アドレス変換を実行したり、変換テーブルおよび仮想メモリマップの概要を確認したりできます。

このビューを使用すると、以下を実行できます。
  • 仮想アドレスから物理アドレスへの単純な変換を実行します。
  • 物理アドレスから仮想アドレスへの単純な変換を実行します。
  • MMU ページテーブルウォークを実行します。
  • 仮想メモリマップの概要を表示します。
  • ビューをフリーズして、実行中のターゲットによる値の更新を抑制します。

MMU の[変換]タブ

[変換]タブでは、以下の変換を実行できます。
  • 仮想アドレスから物理アドレスへの変換。
  • 物理アドレスから 1 つ以上の仮想アドレスへの変換。
図 11-17 MMU の[変換]タブの表示
MMU の[変換]タブの表示

[変換]タブでアドレスの変換を実行するには、以下の手順に従います。
  1. アドレスフィールドに物理アドレスまたは仮想アドレスを入力します。アドレスを評価する式を入力することもできます。
  2. 変換の種類に応じて、[物理から仮想へ]または[仮想から物理へ]を選択します。
  3. [変換]をクリックしてアドレスの変換を実行します。
[結果]には変換後の出力アドレスが表示されます。このビューには変換状況とパラメータの詳細も表示されます。[MMU 設定]ダイアログでこれらのパラメータをカスタマイズできます。

MMU の[テーブル]タブ

[テーブル]タブでは、選択した変換状況によって使用される変換テーブルを表示できます。[MMU 設定]ダイアログを使用すると、変換状況を変更できます。
図 11-18 MMU の[テーブル]タブの表示
MMU の[テーブル]タブの表示

[テーブル]タブには、以下の列があります。
[入力アドレス]
変換テーブルに入力アドレスを指定します。大抵の場合は仮想アドレスを指定しますが、中間物理アドレスを指定することもできます。
[タイプ]
変換テーブルのエントリのタイプ(ページテーブル、セクション、スーパーセクション、スモールページ、ラージページなど)を指定します。
[出力アドレス]
変換テーブルから出力アドレスを指定します。大抵の場合は、物理アドレスを指定しますが、中間物理アドレスを指定することもできます。
[属性]
メモリ領域のメモリ属性を指定します。
[テーブル]タブには、変換テーブルの各行に関する追加の情報も表示されます。
[記述子のアドレス]
選択した変換テーブルの場所のアドレスを指定します。
[記述子の値]
選択した変換テーブルの場所の内容を指定します。
[入力アドレス範囲]
選択した変換テーブルの場所によってマップされる入力アドレス範囲を指定します。
[次のレベルのテーブルのアドレス]
変換テーブルの次のレベルのルックアップに対して記述子のアドレスを指定します。

[メモリマップ]タブ

メモリマップでは、物理メモリの連続領域にマップされた変換テーブルエントリと一般的なメモリタイプ、キャッシュ可能性、共有可能性、およびアクセス属性を組み合わせて仮想メモリレイアウトを表示します。
図 11-19 [メモリマップ]タブの表示
[メモリマップ]タブの表示

ツールバーとコンテキストメニューのオプション

ツールバーまたはコンテキストメニューには、以下のオプションが用意されています。
[リンク:コンテキスト]
このビューを[デバッグ制御]ビューで選択した接続にリンクします。これがデフォルトです。または、ビューを別の接続にリンクすることもできます。リンクする接続がドロップダウンリストに表示されていない場合は、まず[デバッグ制御]ビューで接続を選択する必要があります。
[MMU 設定]
これを使用すると、変換状況と入力パラメータを変更できます。説明する内容は以下のとおりです。
図 11-20 [MMU 設定]
[MMU 設定]

[MMU 設定]ダイアログには、次のオプションがあります。
変換状況と段階
デバッガで使用する変換を選択します。フィールドには、デバッガが認識している変換状況と変換段階が表示されます。変換状況の詳細については、『ARM アーキテクチャリファレンスマニュアル』を参照して下さい。
[システムに従う]を選択して、デバッガに現在のシステム状態を追跡させます。現在のシステム状態に複数の変換段階がある場合、DS-5 デバッガは[システムに従う]使用時にそれらの変換段階を組み合わせます。
現在の変換設定を使用
選択した変換に対して現在の変換設定を使用するようデバッガに指示します。
[カスタム変換設定を使用]
現在の変換設定をオーバーライドするようデバッガに指示します。
[パラメータ]
カスタム設定のオーバーライド値を指定します。例えば、TTBR0 または TTBR1 でアドレスを変更できます。
[View Menu]
以下の[View Menu]オプションが用意されています。
[新しい MMU ビュー]
[MMU]ビューの新しいインスタンスを表示します。
非表示の場合はビューを更新
他のビューの背後にあり表示されない場合は、ビューの更新を有効にします。デフォルトでは、非表示の場合はビューを更新しません。
[Refresh]
ビューを更新します。
[Freeze Data]
現在のビュー内のデータのフリーズを切り替えます。これを使用すると、[Refresh]オプションを無効または有効にすることもできます。
結合が無効なエントリ
エラーがあるか無効な入力アドレスの連続行を[テーブル]タブの単一行に凝縮します。
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