8.5 コマンドラインデバッガを使用したトレースデータのキャプチャ

コマンドラインデバッガを使用してトレースデータをキャプチャするには、DS-5[デバッグおよびトレースサービスレイヤ](DTSL)コンフィギュレーション設定にある関連トレースオプションを有効にする必要があります。

このタスクの場合、DS-5デバッガのグラフィカルインタフェースで DTSL オプションをセットアップすると便利です。
DTSL オプションをセットアップすると、DTSL 設定が組み込まれたファイルがデバッガにより作成されます。その後、トレースキャプチャを開始および停止するためのコマンドが含まれたスクリプトを実行するなど、トレースデータのキャプチャタスクを実行するためにコマンドラインデバッガを起動する際に、このファイルを使用することができます。
サンプルスクリプトファイルには、以下のコマンドが含まれている可能性があります。
loadfile C:\DS-5_Workspace\fireworks_panda\fireworks_panda.axf # デバッグするイメージをロード
start                         # テンポラリブレークポイント設定後に、イメージ実行を開始
wait                          # ブレークポイントを待機
trace start                   # ブレークポイントにヒットしたら、トレースキャプチャを開始
advance plot3                 # シンボル plot3 にテンポラリブレークポイントを設定
wait                          # ブレークポイントを待機
trace stop                    # plot3 でブレークポイントにヒットしたら、トレースを停止
trace report FILE=report.txt  # トレース出力を report.txt に書き出す
quit                          # ヘッドレスデバッガセッションを終了			

手順

  1. DS-5デバッガのグラフィカルインタフェースで、トレースできるターゲットの[Debug Configurations]ダイアログを開きます。
  2. [Connections]タブで、DTSL オプション[Edit]をクリックして、[DTSL コンフィギュレーションエディタ]ダイアログを開きます。
    1. [トレースバッファ]タブでトレースキャプチャ方法を選択します。
    2. 必要に応じて、プロセッサの関連タブおよび[Enable core trace]を選択します。
    3. 設定を適用します。
    図 8-1 DTSL オプションでのトレースの有効化
    DTSL オプションでのトレースの有効化

    これらの設定は、ワークスペースの *.dtslprops ファイルに保存されています。ファイル名は、[DTSL コンフィギュレーションエディタ]ダイアログの[コンフィギュレーションの名前]フィールドに表示されます。
    この例では、設定は default.dtslprops ファイルに保存されています。
  3. DTSL 設定ファイル(default.dtslprops など)をワークスペースから別のディレクトリにコピーし、その名前を my_dtsl_settings.dtslprops などに変更します。
  4. DS-5 コマンドプロンプトを開き、以下の操作を行います。
    1. --cdb-list コマンドライン引数を使用して、ターゲットの名前およびコンフィギュレーションを特定します。
    2. ターゲットの名前およびコンフィギュレーションを使用してコマンドラインデバッガを起動し、--cdb-entry-params を使用して DTSL オプションファイルを指定します。
      たとえば、debugger --cdb-entry "pandaboard.org::OMAP 4430::Bare Metal Debug::Bare Metal Debug::Debug Cortex-A9x2 SMP::RealView ICE" --cdb-entry-param "Connection=TestFarm-Panda-A9x2" --cdb-entry-param "dtsl_options_file=C:\DS-5_Workspace\my_dtsl_settings.dtslprops" のようになります。
      図 8-2 コマンドラインデバッガ接続(DTSL オプション有効)
      コマンドラインデバッガ接続(DTSL オプション有効)

デバッガがターゲットに接続されます。
これで、イメージをロードおよび実行したり、トレースキャプチャを開始および停止したりするためのコマンドを発行することができます。
トレースキャプチャコマンドを含むスクリプトファイルを作成する場合は、コマンドラインデバッガを起動する際にこのスクリプトファイルを指定できます。
例を次に示します。
debugger --cdb-entry "pandaboard.org::OMAP 4430::Bare Metal Debug::Bare Metal Debug::Debug Cortex-A9x2 SMP::RealView ICE" --cdb-entry-param "Connection=TestFarm-Panda-A9x2" --cdb-entry-param "dtsl_options_file=C:\DS-5_Workspace\my_dtsl_settings.dtslprops" --script= C:\DS-5_Workspace\my_script.txt.
関連する概念
8.1 概要: コマンドラインまたはスクリプトからの DS-5デバッガの実行
関連する参考文書
8.2 コマンドラインデバッガのオプション
11.38 [Debug Configurations]-[接続]タブ
11.44 [DTSL Configuration Editor(DTSL コンフィギュレーションエディタ)]ダイアログボックス
関連情報
DS-5 デバッガのトレースコマンド
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