9.2 スナップショットビューア初期化ファイルのコンポーネント

スナップショットビューア初期化ファイルの作成に使用されるグループとセクションについて説明します。

スナップショットビューアの初期化ファイルは、元のシステムの状態をエミュレートする 1 つまたは複数のセクションから構成される単純なテキストファイルです。各セクションは option=value 構造体を使用しています。

スナップショットビューアの初期化ファイルを作成する前に、以下のものが揃っていることを確認する必要があります。

  • 解析するアプリケーションのスナップショットを含む 1 つまたは複数のバイナリファイル

    注:

    以下の制限に従ってバイナリファイルを正しくフォーマットする必要があります。

  • プロセッサの種類の詳細

  • メモリ領域アドレスおよびオフセット値の詳細

  • 最新の既知のレジスタ値の詳細

スナップショットビューアの初期化ファイルを作成するには、必要に応じて以下のリストからグループ化したセクションを追加し、.ini のファイル拡張子を付けてファイルを保存する必要があります。

[device]

これらのプロセッサやデバイスの詳細についてのセクション。以下のオプションを使用できます。

name

これは、RDDI から報告される名前で、デバイスの識別に使用されます。この値は、デバイスごとに必要で、各デバイスに固有の値である必要があります。

class

core、または trace_source などの一般的な種類のデバイス。

type

Cortex-A9、または ETM などの特定の種類のデバイス。

location

ここでは、スナップショットを作成したエージェントがデバイスを見つける方法を説明します。

[dump]

バイナリファイルに格納された連続するメモリ領域の 1 つまたは複数のセクション。以下のオプションを使用できます。

file

バイナリファイルの場所。

address

指定された領域のメモリ開始アドレス。

length

領域の長さ。何も指定しない場合、デフォルトはオフセット値から残りのファイルです。

offset

ファイルの先頭から指定された領域のオフセット。指定しない場合、デフォルトはゼロです。

[regs]

標準の ARM® レジスタ名および値のセクション(0x0 など)。

バンクレジスタは、『ARM アーキテクチャリファレンスマニュアル』に記載されている名前(R13_fiq など)を使用して明示的に指定できます。さらに、現在のモードはプログラムステータスレジスタ(PSR)から決定され、モード接尾文字なしのレジスタ名だけで適切なバンクレジスタとして認識されます。

PSR および PC レジスタの値は常に指定する必要があります。その他のレジスタについては、デバッガから読み出す場合のみ、それらの値が必要になります。

例えば、以下のような場合です。

[regs]
CPSR=0x600000D2 ; IRQ 
SP=0x8000
R14_irq=0x1234

SP、R13、または R13_irq という名前のレジスタを読み出すと、すべてが値 0x8000 を返します。

LR、R14、または R14_irq という名前のレジスタを読み出すと、すべてが値 0x1234 を返します。

注:

すべてのレジスタは 32 ビットです。

スナップショット ビューアのファイル形式に関する詳細については、 DS-5_install_directory\sw\debugger\snapshot のマニュアルを参照してください。

制限

以下の使用制限があります。

  • メモリの連続したバイトは、1 つまたは複数のダンプファイル内にも連続したバイトとして現れる必要があります。

  • メモリ領域を表すアドレス範囲は重複してはなりません。

例 9-1 例

[device]
name=cpu_0
class=core
type=Cortex-A7                ; 選択されたプロセッサ
location=address:0x1200013000

; ダンプファイルに格納された連続するメモリ領域の場所
[dump]
file="path/dumpfile1.bin"     ; ファイルの場所 (完全なパス名の指定が必要)
address=0x8000                ; 特定の領域のメモリ開始アドレス
length=0x0090                 ; 領域の長さ
                              ; (オプション、デフォルトはオフセットからの残りのファイル)
; ダンプファイルに格納された連続するメモリ領域の場所
[dump]
file="path/dumpfile2.bin"     ; ファイルの場所
address=0x8090                ; 特定の領域のメモリ開始アドレス
offset=0x0024                 ; ファイルの先頭からの領域のオフセット
                              ; (オプション、デフォルトは 0 です)
; ARM レジスタ
[regs]
R0=0x000080C8
R1=0x0007C000
R2=0x0007C000
R3=0x0007C000
R4=0x00000363
R5=0x00008EEC
R6=0x00000000
R7=0x00000000
R8=0x00000000
R9=0xB3532737
R10=0x00008DE8
R11=0x00000000
R12=0x00000000
SP=0x0007FFF8
LR=0x0000808D
PC=0x000080B8
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