15.5.7 CoreSight を通じた物理メモリアクセス

ほとんどの CoreSight 実装には、必須というほどではないものの、ターゲットシステムのバスに直接アクセスできる方法が用意されています。ターゲットシステムのバスへの直接アクセスは、メモリアクセスポート(MEM-AP)を提供することで行います。このメモリアクセスポートには、CoreSight DAP を通じてアクセスします。システムバスのタイプにより、MEM-AP には複数の種類があります。主なタイプは APB-AP、AHB-AP、および AXI-AP の 3 つで、それぞれ、APB 仕様バス、AHB 仕様バス、および AXI 仕様バスへのアクセスを提供します。これらのアクセスポートはそれぞれ、CoreSight MEM-AP インタフェースを実装します。

以下の図は、簡素ながら典型的な MEM-AP の配列を示しています。

図 15-8 MEM-AP アクセスポート
MEM-AP アクセスポート


DTSL コンフィギュレーションで MEM-AP 自体のデバイスオブジェクトを作成すると、いずれか 1 つの MEM-AP を通じて直接メモリアクセスを行うことができます。このようなデバイスに対してメモリアクセスメソッドを呼び出した際、メモリアクセスは、コアを完全に迂回してシステムバスに直接送られます。

注:

コアの MMU はメモリアクセスを処理せず(つまり、コア MMU 変換は行われません)、コア内のいずれのキャッシュも迂回するので、コアで観察されたものとは異なる値が観察されます。
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