13.4.1 既存の Keil フラッシュアルゴリズムを使用した既存のプラットフォームへのフラッシュサポートの追加
DS-5 内で Keil MDK フラッシュアルゴリズムを使用するには、アルゴリズムバイナリをターゲットコンフィギュレーションデータベース、および keil_flash.py スクリプトを参照するために作成されたフラッシュコンフィギュレーションファイルにインポートする必要があります。
この例では、「フラッシュプログラミングコンフィギュレーション」セクションの Keil MCBSTM32E ボードの例のフラッシュコンフィギュレーションをテンプレートとして使用し、MegaSoc-Co 製の Acme-Board-2000 というボードにサポートを追加します。
手順
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アルゴリズムバイナリ .FLM をコンフィギュレーションデータベース Flash/Algorithms ディレクトリにコピーします。
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フラッシュコンフィギュレーションファイルを Boards/Keil/MCBSTM32E/keil-mcbstm32e_flash.xml から Boards/MegaSoc-Co/Acme-Board-2000/flash.xml にコピーします。
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<flash_config>CDB://flash.xml</flash_config>
を platform_data
エントリの下に挿入することによって、flash.xml ファイルを参照するようにプラットフォームの project_types.xml を編集します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="no"?>
<!--Copyright (C) 2009-2012 ARM Limited.All rights reserved.-->
<platform_data xmlns="http://www.arm.com/project_type"
xmlns:peripheral="http://com.arm.targetconfigurationeditor"
xmlns:xi="http://www.w3.org/2001/XInclude"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"type="HARDWARE"
xsi:schemaLocation="http://www.arm.com/project_type../../../Schemas/platform_data-1.xsd">
<flash_config>CDB://flash.xml</flash_config>
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デバイスセクションを編集し、ターゲット上のフラッシュデバイスごとに
<device>
ブロックを作成します。
注:
method_config
属性は、<method_configs>
セクションでそのデバイス固有の <method_config>
ブロックを参照する必要があります。
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オプションで、ボードに必要なセットアップスクリプトまたはテアダウンスクリプトを作成してから、それを参照します。ボードがそれらを必要としない場合は、コンフィギュレーションにこれらの行を追加しないでください。
<setup script="FDB://Acme-Board-2000-Flash.py" method="setup"/>
<teardown script="FDB://Acme-Board-2000-Flash.py" method="teardown"/>
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method_configs
セクションを編集し、デバイスごとに <method_config>
ブロックを作成します。
注:
- アルゴリズムパラメータの値は、手順 1 でコピーしたアルゴリズムへのパスに変更する必要があります。接頭辞
FDB://
は、ファイルがコンフィギュレーションデータベースの Flash ディレクトリにあることを示します。
- 通常、その他のパラメータを変更する必要はありません。