14.2 OS認識拡張機能の作成

デバッガは、コンフィギュレーションデータベースで OS 認識拡張機能を検索します。特定の拡張機能に関するファイルはすべて、1 つのフォルダまたはコンフィギュレーションデータベースの OS/ フォルダ内の Java アーカイブ(JAR)ファイルのルートに配置する必要があります。

実際のフォルダ名または JAR ファイル名は無関係で、どこにも表示されません。このフォルダまたは JAR ファイル内で、デバッガは extension.xml という名前のファイルを検索し、OS 認識拡張機能を検出します。

このファイルには次の情報が含まれています。

  • [OS Awareness]選択ペインに表示する OS 名、説明、およびロゴ(オプション)。
  • 実際の実装を提供するルート Python スクリプトまたは Java クラス。
  • この実装が適用されるコア、アーキテクチャ、またはプラットフォームの詳細。

適切なアクセス権限を持つ DS-5 インストールフォルダでコンフィギュレーションデータベースを直接修正することによって、新しい OS 認識拡張機能を作成できます。ただし、これは推奨しません。

その代わりに、OS(大文字)という名前の空のフォルダを含む新しいコンフィギュレーションデータベースフォルダを作成します。

<some folder>
    /mydb
      /OS

次に、mydb を、DS-5 の Eclipse 設定パネルにある既知のコンフィギュレーションデータベースに追加します。

  1. Eclipse で、メニューの[Windows] > [Preferences]に移動し、次に DS-5 ノードを展開し、[コンフィギュレーションデータベース]を選択します。
  2. 次に[追加]をクリックし、mydb へのパスを入力します。
    図 14-1 mydb の Eclipse 設定
    mydb の Eclipse 設定


    注:

    図では、一部のフォルダエントリが /work/projects で表されています。
  3. ここで、OS 認識拡張機能を mydb/OS に追加します。これを行うには、次のファイルを含む myos という名前の新しいフォルダを作成します。
    <some folder> /mydb /OS /myos /extension.xml /messages.properties

    前に説明したように、extension.xml は OS 認識拡張機能を宣言します。ファイル extension.xml の構造を示すスキーマは、DS-5 インストールフォルダ内の sw/debugger/configdb/Schemas/os_extension.xsd にあります。

    ファイル messages.properties には、ユーザに表示されるすべての文字列が含まれています。ファイル形式については、次のページを参照してください。

    http://docs.oracle.com/javase/7/docs/api/java/util/Properties.html#load(java.io.Reader)

    ユーザに表示される文字列を別個のファイルに記載しておくと、その文字列を翻訳できます。デバッガは、指定のファイル内で次の順序で翻訳を検索します。

    • 最初に messages_<language code>_<country code>.properties
    • 次に messages_<language code>.properties
    • 最後に messages.properties

    言語コードと国コードはそれぞれ次のページで定義されています。

  4. myos のサポートを追加するには、次の内容を検討して下さい。
    • extension.xml
      <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <os id="myos" version="5.15" xmlns="http://www.arm.com/os_extension"> <name>myos.title</name> <description>myos.desc</description> <provider><!-- todo --></provider> </os>

    注:

    os 要素の version 属性は API バージョンを示します。これは、API が公表された DS-5 のバージョンと揃えてあります。OS 認識拡張機能が開発された DS-5 バージョン、またはその機能がテストされた最も低いバージョンに、version 属性を設定する必要があります。デバッガには、より高いバージョン番号を必要とする拡張機能は表示されません。ただし、API には下位互換性があるため、デバッガには以前の API バージョンの拡張機能が表示されます。最も古い API バージョンは 5.15 でした。
    • messages.properties
      myos.title=My OS myos.desc=This is My OS. myos.help=Displays information about My OS.

    実装が明らかに完了していない場合や、この段階で実際のデバッガ接続に使用されるとエラーが発生する場合でも、OS 認識拡張機能を Eclipse デバッグコンフィギュレーションに表示するにはこれで十分です。

    図 14-2 [Eclipse Debug Configurations]ダイアログに表示されるカスタムの OS 認識
    [Eclipse Debug Configurations]ダイアログに表示されるカスタムの OS 認識

    myos.help 文字列は、接続後に「help myos」と入力した場合など、デバッガのコマンドラインインタフェースにのみ表示されます。

    extension.xml を使用すると、イメージファイルへの参照を含めて、[OS Awareness]タブの説明の上に表示することができます。サポートされているイメージ形式は、.BMP.GIF.JPEG.PNG、および .TIFF です。

    また、OS 認識拡張機能が使用可能なターゲットを制御できます。

    extension.xml ファイルの完全な XML スキーマは、[DS-5 install folder]/sw/debugger/configdb/Schemas/os_extension.xsd にあります。



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