10.9 手動によるプラットフォーム コンフィギュレーション

DS-5 がプラットフォーム コンフィギュレーションを自動で検出しない場合、プラットフォーム コンフィギュレーションを手動で作成できます。

DS-5 は、プラットフォームから読み取るすべての情報を使用して、カスタム プラットフォーム コンフィギュレーションを作成します。ただし、DS-5 が必要な情報すべてをプラットフォームから読み取ることができない場合もあります。この問題には、多くの原因があると考えられます。

プラットフォームの自動設定によって、ターゲットの停止とリセットが生じる場合があります。ターゲットをリセットしない場合、DS-5 を使用して、プラットフォーム コンフィギュレーションを手動で作成できます。

プラットフォーム コンフィギュレーションを手動で作成するには、以下の手順を実行します。

  1. [New Platform] ダイアログ ボックスで [Advanced platform detection or manual creation] をクリックします (「10.6 プラットフォーム コンフィギュレーションの作成」を参照)。
  2. DS-5 の PCE を使用して、必要なトポロジ情報を入力します。
  3. 入力すると、新しいシステム記述ファイル (.sdf) が作成されます。sdf ファイルを保存してビルドします。

PCE を使用して必要なトポロジ情報を入力するには、プラットフォームのトポロジ図を参照して、設定を記述する方法を確認してください。トポロジを確認したなら、以下の手順でコンポーネントを追加できます。

  1. スキャン チェーンに存在するすべてのデバイスを追加して、JTAG スキャン チェーンを作成します。PCE ビューで、デバイス パネルから Devices フォルダのスキャン チェーンにデバイスをドラッグ アンド ドロップすることができます。デバイスは、JTAG スキャン チェーンに正しい順序で配置される必要があります。

    注:

    カスタム デバイスやサポートされていないデバイスを JTAG スキャン チェーンに追加することもできます。カスタム デバイスを追加するには、Devices フォルダを右クリックして [Add Custom Device] を選択します。追加するデバイスには、適切な JTAG 命令レジスタ (IR) の長さを指定する必要があります。カスタム デバイスには、任意の名前を指定できます。カスタムデバイスをデバッグすることはできません。ただし、カスタムデバイスを正しい順序と正しい長さで追加すると、同じスキャンチェインでサポートされているデバイスをデバッグできるようになります。スキャン チェーン上の不明なデバイスを統合することはできません。たとえば、命令の長さが 4 ビットと 5 ビットのカスタム デバイス 2 つを、命令の長さが 9 ビットの単一のカスタム デバイスに置き換えることはできません。
  2. CoreSight デバイスまたは Cortex プロセッサをデバイス階層に追加する前に、ARMCS-DP などの CoreSight デバッグ アクセス ポート (DAP) を追加する必要があります。各 DAP に対して、必要な CoreSight メモリ アクセス ポート (AP) を追加する必要があります (CSMEMAP など)。適切なインデックスと、各 AP の種類を指定する必要があります。
  3. Cortex プロセッサと CoreSight デバイスを、適切な DAP の適切な AP に追加します。追加を実行するには、これらのプロセッサとデバイスを、デバイス パネルから適切な AP にドラッグ アンド ドロップします。CoreSight デバイスはメモリマップされているため、任意の順序で追加できます。ただし、デバイスの種類と ROM テーブルのベース アドレスが正しいことを確認する必要があります。
  4. コンポーネントの接続情報を追加して、デバイスの相互接続方法を指定します。この点については、「10.7 PCE でのプラットフォームコンフィギュレーションの編集」で説明されています。

トレース サポートを必要としない場合には、トレース デバイスの詳細情報とトポロジを指定する必要はありません。DS-5 が読み取り可能な限りの情報を読み取ります。さらに必要な情報について決定する前に、収集した情報を必ず確認する必要があります。DS-5 が情報の読み取りに失敗した場合、情報がないことよりも深刻な問題が存在することの表れである可能性があります。

たとえば、デバイスの電源が完全にオフになっていたために DS-5 がベース アドレスを検出できなかった場合、情報を手動で入力したとしても、デバッグをサポートすることはできない可能性があります。電源がオフになっているデバイスがデバッガに応答することはないためです。デバッグとトレースを可能にするには、クロックを有効にしたり、プロセッサ クラスタの電源を入れたりするなど、別の操作を実行する必要があります。

非機密扱いPDF file icon PDF 版ARM DUI0446ZJ
Copyright © 2010–2016 ARM.All rights reserved.