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このコマンドは特定の位置に実行ブレークポイントを設定し、その後ブレークポイントに達したときにそれを削除します。また、if
ステートメントを使用して、条件式が
true と評価される場合のみ停止するように条件ブレークポイントを指定することもできます。
共有オブジェクト内に設定されたブレークポイントは、共有オブジェクトがアンロードされると削除されます。
このコマンドを使用する場合、set breakpoint
によって自動ブレークポイントの動作を制御できます。
tbreak
[-d] [-p] [ [filename
:]location
| *address
] [thread number
...] [if expression
]
各パラメータには以下の意味があります。
d
ブレークポイントを作成した直後に無効にします。
p
ブレークポイントを認識可能な位置に解決できない場合に、保留ブレークポイントを作成するかを指定します。
filename
ファイルを指定します。
location
以下のように位置を指定します。
line_num
行番号
function
関数名
label
ラベル名
+offset
| -offset
現在の位置からの行オフセットを指定します。
address
アドレスを指定します。これには、アドレスまたはアドレスを求める式を指定できます。
number
ブレークポイントの適用先として 1 つ以上のスレッドを指定します。現在のスレッドを参照するには、$thread
を使用します。
を指定しない場合は、すべてのスレッドにブレークポイントが適用されます。number
expression
ブレークポイントに達したときに、評価する式を指定します。
引数を指定しない場合、現在の PC にブレークポイントが設定されます。
Example 147. tbreak
tbreak *0x8000 # アドレス 0x8000 にブレークポイントを設定 tbreak *0x8000 thread $thread # 現在のスレッドのアドレス 0x8000 に # ブレークポイントを設定 tbreak *0x8000 thread 1 3 # スレッド 1 とスレッド 3 のアドレス 0x8000 に # ブレークポイントを設定 tbreak main # main() のアドレスにブレークポイントを設定 tbreak SVC_Handler # ラベル SVC_Handler のアドレスにブレークポイントを設定 tbreak +1 # 次のソース行のアドレスにブレークポイントを設定 tbreak my_File.c:main # my_File.c の main() のアドレスにブレークポイントを設定 tbreak my_File.c:8 # my_File.c の行 8 のアドレスにブレークポイントを設定 tbreak function1 if x>0 # x>0 の場合に停止する条件付きブレークポイントを設定