1.1.3 Expressions within DS-5

一部の DS-5 コマンドでは、式を指定することができます。デバッガでは様々な種類の式を指定して、コマンドの操作を拡張できます。例えば、バイナリ数式、モジュール名への参照、関数呼び出しなどの使用が可能です。

DS-5 式内で $ を使用してレジスタと変数にアクセスする方法

式の中で $ 文字とレジスタ名を使用して、レジスタの内容にアクセスすることができます。以下に例を示します。

print 4+$R0      # R0 レジスタの内容に 4 を加算し、結果を出力

print コマンドの結果は、デバッガ変数に記録されます。ブレークポイントまたはウォッチポイントを作成するコマンド、start コマンドや memory コマンドなども、デバッガ変数を使用して新しいリソースの ID を記録します。これらの各デバッガ変数には番号が割り当てられ、その後 $ 文字を使用して式の中で使用できます。

print の結果またはリソース ID にアクセスするには、以下のデバッガ変数を使用します。

$

最後に割り当てられたデバッガ変数内の print の結果または ID。

$$

最後から 2 番目のデバッガ変数内の print の結果または ID。

$n

番号 n のデバッガ変数内の print の結果または ID。

また以下のデバッガ変数を使用することもできます。

$cwd

現在の作業ディレクトリ。

$cdir

現在のコンパイルディレクトリ。

$entrypoint

現在のイメージのエントリポイント。

$idir

現在のイメージディレクトリ。

$sdir

現在のスクリプトディレクトリ。

$datetime

文字列形式での現在の日付と時刻。

$timems

1970 年 1 月 1 日から経過した時間(単位:1/1000 秒)。

$pid

現在のオペレーティングシステムのプロセス ID。

$thread

マルチスレッドアプリケーションの現在のスレッド ID。

$core

対称型マルチプロセシング(SMP)システムの現在のプロセッサ ID。

$vmid

ハイパーバイザ/仮想マシンのデバッグをサポートするシステムの現在の仮想マシン ID(VMID)。

注:

  • $thread は、OS 認識プラグインによって報告された現在のコンテキストについて、デバッガによって一意に割り当てられます。OS 認識プラグインがロードされていない場合は、$thread は現在のコアである $core を追跡します。

  • $pid は、現在のコンテキストについて、OS 認識プラグインによってデバッガに割り当てられます。OS 認識プラグインがロードされていない場合は、$pid は現在のコアである $core を追跡します。

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