1.3.44 hbreak

特定の位置にハードウェア実行ブレークポイントを設定します。 また、if ステートメントを使用して、条件式が true と評価される場合のみ停止するように条件ブレークポイントを指定することもできます。

このコマンドは、ブレークポイントの ID を新しいデバッガ変数 $n に記録します。 n は数値です。ブレークポイントの動作を削除または変更するには、この変数をスクリプトで使用します。$n が最後または最後から 2 番目のデバッガ変数の場合は、$ または $$ をそれぞれ使用して ID にアクセスできます。

注:

ハードウェアブレークポイントの数は、通常、制限があります。使用可能なハードウェア ブレークポイントをすべて使用してしまった場合、使用しないハードウェア ブレークポイントを削除するか無効化します。

注:

共有オブジェクト内に設定されたブレークポイントまたはカーネルモジュールは、共有オブジェクトかカーネルモジュールがアンロードされると保留中になります。

info breakpoints capabilities を使用すると、現在の接続用のブレークポイントのコマンドで使用可能なパラメータの一覧を表示できます。

構文

hbreak [-d] [-p] [[filename:]location|*address] [thread|core number...][vmid vmid] [context contextid] [if expression]

Where:

-d

ブレークポイントを作成した直後に無効にします。

-p

ブレークポイントを認識可能な位置に解決できない場合に、保留ブレークポイントを作成するかを指定します。

filename

ファイルを指定します。

location

位置を指定します。

line_num

は行番号です。

function

は関数名です。

label

はラベル名です。

+offset  | -offset

現在の位置からの行オフセットを指定します。

address

アドレスを指定します。これには、アドレスまたはアドレスを求める式を指定できます。

number

ブレークポイントの適用先として 1 つ以上のスレッドまたはプロセッサを指定します。現在のスレッドを参照するには、$thread を使用します。If number を指定しない場合は、すべてのスレッドにブレークポイントが適用されます。

vmid

ブレークポイントを適用する仮想マシン ID (VMID) を指定します。これには、整数または整数を求める式を指定できます。

contextid

ブレークポイントを適用する context ID を指定します。これには、整数または整数を求める式を指定できます。context パラメータは、ハードウェアがそれをサポートする場合、およびお使いのアプリケーションが CONTEXTIDR レジスタを使用している場合にのみ使用できます。詳細については、「ARM アーキテクチャ リファレンス マニュアル」の CONTEXTIDR を参照してください。

expression

ブレークポイントに達したときに、評価する式を指定します。

引数を指定しない場合、現在の PC にハードウェア ブレークポイントが設定されます。

例 1-47 例

hbreak *0x8000                # アドレス 0x8000 にブレークポイントを設定
hbreak *0x8000 thread $thread # 現在のスレッドのアドレス 0x8000 にブレークポイントを設定
hbreak *0x8000 thread 1 3     # スレッド 1 と 3 のアドレス 0x8000 にブレークポイントを設定
hbreak main                   # main() のアドレスにブレークポイントを設定
hbreak SVC_Handler            # ラベル SVC_Handler のアドレスにブレークポイントを設定
hbreak +1                     # 次のソース行のアドレスにブレークポイントを設定
hbreak my_File.c:main         # my_File.c の main() のアドレスにブレークポイントを設定
hbreak my_File.c:8            # my_File.c の行 8 のアドレスにブレークポイントを設定
hbreak function1 if x>0       # x>0 の場合に停止する条件付きブレークポイントを設定
hbreak context 257 0x80000000 # CONTEXTIDR=10 の場合に停止するアドレス 0x80000000 に
                              # 条件付きブレークポイントを設定
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