1.3.211 trace report

現在選択されているコアのトレースレポート(デコード済みのトレースデータを含む)を生成します。

構文

trace report [option = value]...

各項目には以下の意味があります。

option

設定するトレースレポートオプションの名前を指定します。

value

オプションの新しい値を指定します。

オプション名は大文字と小文字が区別されません。以下のオプションが対象となります。

OUTPUT_PATH

トレースレポートファイルの保存先ディレクトリを指定します。デフォルト値は現在の作業ディレクトリです。

FILE

トレースレポートのベースファイル名を指定します。トレースレポートが複数のファイルを生成する場合は、各ファイルのファイル名拡張子の前にゼロでパディングされた数値が挿入されます。デフォルト値は Trace_Report.txt です。

SPLIT_FILE_SIZE

trace report で生成するファイルの最大サイズ(バイト単位)を指定します。ファイルサイズが SPLIT_FILE_SIZE より大きい場合は、トレースレポートで新しいレポートファイルが生成されます。-1 を指定すると、ファイルサイズに上限がなくなるので、トレースレポートが個別のファイルに分割されません。デフォルト値は 1073741824 です。

START

トレースバッファ内のトレースのデコードの開始位置を指定します。デフォルト値は 0 で、バッファの先頭からデコードが開始します。

END

トレースバッファ内のトレースのデコードの終了位置を指定します。-1 を指定すると、トレースレポートはバッファの最後までデコードされます。デフォルト値は -1 です。

FORMAT

レポートの形式を指定します。有効な値は CSV(コンマ区切り値)と TSV(タブ区切り値)です。デフォルト値は TSV です。形式の値では大文字と小文字が区別されません。

SOURCE

レポートするトレースソースを指定します。使用可能なトレースソースの一覧を表示する trace list コマンドを実行します。デフォルトは、現在のコアに関連付けられているトレースソースのダンプです。

CORE

レポートするコアを指定します。使用可能なコアの一覧を表示する info cores コマンドを実行します。このオプションは、指定されたコアのソースが自動的に検出される点を除いて、SOURCE オプションと似ています。SOURCE または CORE のどちらかを指定できますが、両方指定することはできません。

CONFIG

コンフィギュレーションファイルを指定します。これは、STM および ITM トレースソースに関するデコードの詳細を指定する場合に使用します。デフォルト設定では、すべてのポート、マスタ、およびチャネルがバイナリデータとしてデコードされます。このファイルは、[イベントビューアの設定]ダイアログからエクスポートすると作成されます。

COLUMNS

レポートに含める列のコンマ区切りリストを指定します。列名は大文字と小文字が区別されません。

命令トレースソースの有効な値は以下のとおりです。

RECORD_TYPE

レコードの型。

INDEX

命令のインデクス。キャンセルされた命令にはインデクスがありません。

ADDRESS

命令のアドレス。

OPCODE

命令のオペコードは接頭辞なしの 16 進数です。

OPCODE_WITH_PREFIX

命令のオペコードは、接頭辞が 0x の 16 進数です。

CYCLES

命令のサイクルカウント。

DETAIL

命令レコードの場合は、命令の逆アセンブリが表示されます。その他のレコードタイプの場合は、さまざまな情報が表示されます。

FUNCTION

命令の関数です。

BRANCH

命令が分岐の場合は true、それ以外の場合は false です。

命令トレースソースのデフォルト値は、ADDRESS、OPCODE、DETAIL です。

STM トレースソースの有効な値は以下のとおりです。

MASTER

マスター番号には 0 ~ 128 を指定できます。

CHANNEL

チャネル番号には 0 ~ 65535 を指定できます。

TIMESTAMP

各レコードのおおよそのタイムスタンプ(可能な場合)

SIZE

行のサイズ(バイト単位)

DATA

行のデータ。

STM トレースソースのデフォルト値は、MASTER、CHANNEL、DATA です。

ITM トレースソースの有効な値は以下のとおりです。

PORT

ポート番号には 0 ~ 255 を指定できます。

TIMESTAMP

可能な場合のグローバル タイムスタンプ(M プロファイルのみ)。この列名はグローバル タイムスタンプ (GTS) と同義です。

DATA

行のデータ。

LTS

ローカル タイムスタンプ(可能な場合)。

GTS

可能な場合のグローバル タイムスタンプ(M プロファイルのみ)。

COMP

DWT データ トレース パケットで、一致する DWT コンパレータの数 (M プロファイルのみ)。この列は、DWT オプションが true と指定されている場合にのみ便利です。

ITM トレースソースのデフォルト値は、PORT、DATA です。

DWT

M プロファイル ITM トレース ソースで、レポートに DWT パケットを含めるかどうかを指定します。デフォルト値は false です。レポートに DWT パケットを含める場合は、true を指定します。

ポート
ITM トレース ソースで、レポートに含めるスティムラス ポートのコンマ区切りリストを指定します。一覧表示されていないスティムラス ポートからの出力は、レポートで非表示になります。このオプションが存在しない場合、すべてのスティムラス ポートからの出力がレポートに含まれます。
デコーダ

ITM トレース ソースで、デコーダの割り当てのコンマ区切りリストを指定します。各デコーダの割り当てには Pn:decoder_name の形式が使用されます。n はスティムラス ポート番号、decoder_name[Event Viewer Settings] ダイアログの Encoding ドロップダウン リストで利用可能な名前の 1 つです。デフォルトで利用可能なデコーダは、TAEText、および Binary です。スティムラス ポートにデコーダが割り当てられていない場合、デフォルトは Binary です。

HEADERS

レポートに列ヘッダを含めるかどうかを指定します。デフォルト値は false です。レポートに列ヘッダを含める場合は、true を指定します。

例 1-214 例

trace report
# "Trace_Report.txt" という名前のデフォルトのトレース レポートを現在の作業
# ディレクトリに生成。
# 現在のコアの命令トレースがレポートされる。

trace report FILE=MyReport.csv OUTPUT_PATH=C:/files/trace_reports FORMAT=CSV
# "MyReport.csv" という名前のコンマ区切り値のトレース レポートを
# C:/files/trace_reports に生成。

trace report COLUMNS=RECORD_TYPE,INDEX,ADDRESS,OPCODE_WITH_PREFIX,DETAIL HEADERS=true
# 代わりの列を使用してトレースレポートを生成する。
# レポートの 1 行目に列名が含まれる。

trace report SOURCE=ITM COLUMNS=PORT,DATA HEADERS=true
# 代わりの列を使用して ITM トレースレポートを生成する。
# レポートの 1 行目に列名が含まれる。

trace report SOURCE=ITM PORTS=1,2 DECODERS=P1:Text,P2:TAE HEADERS=true
# スティムラス ポート 1 および 2 にカスタム デコーダを指定し、その他すべてのスティムラス ポートからの出力を非表示にします。
# レポートの 1 行目に列名が含まれる。

trace report SOURCE=CSITM DWT=true COLUMNS=PORT,COMP,DATA HEADERS=true
# DWT パケットが含まれる ITM トレース レポート、およびデータ トレース パケットの DWT コンパレータ番号を作成します。
# レポートの 1 行目に列名が含まれる。
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