2.1. Model Shell オプション

Model Shell のオプションを使用し、さまざまな用途に合わせて Model Shell の動作をカスタマイズすることができます。これらのオプションは、Table 2.1にリストされています。

コマンドラインから Model Shell を起動するには、model_shell に続けて必要なオプションを入力します。

Model Shell を起動する際には、以下のすべての構文が使用可能です。

model_shell [options] model [application_list]

model_shell [options] -m model [application_list]

model_shell -m model [options] [application_list]

model_shell -m model -a app1.axf [options]

各項目には以下の意味があります。

options

Table 2.1のコマンドラインオプションの一覧。

model

モデルのファイル名(拡張子を含む)。

モデル名が以下に該当する場合、-m オプションは不要です。

  • 1 つのコア、つまり、単一のコアまたは SMP コアを備えているシステムのモデル名である場合

  • 行末にある場合

  • 行の最後の項目に隣接しており後にはアプリケーションファイルの名前しかない場合

モデルファイルには、.so または .dll の拡張子が付きます。

application_list

モデルにロードする単一のアプリケーション、または複数のアプリケーションの一覧。

アプリケーションリストが行末にある場合、-a オプションは不要です。

アプリケーションを特定のシステムインスタンスにロードするには、Table 2.1に記載されている -a instance=filename オプションを使用します。

アプリケーションファイルには、.axf 拡張子が付きます。

Note

Windows では、PATH に、Model Shell の実行可能ファイルが置かれるディレクトリを追加する必要がある場合があります。この場所は通常、次のようになります。

C:\Program Files\ARM\FastModelToolsversion\bin

ここで、version は Fast Models のリリースバージョンです(5.0 など)。

Table 2.1. Model Shell コマンドラインオプション

ショートロングオプション説明
---cpulimit n

n として実行する最大 CPU 秒数を指定します。秒の端数は指定できますが、残りの時間は 100ms の解像度に対してのみテストされます。

また、n を省略した場合、デフォルトは無制限になります。

---cyclelimit n

n として実行する最大サイクル数を指定します。

また、n を省略した場合、デフォルトは無制限になります。

-

--data file@address

指定されたアドレスにロードする未加工データを指定します。完全な形式は以下のとおりです。

--d [INST=]file@[memspace:]address

---dump file@address,size

メモリセクションを file にダンプします。完全な形式は以下のとおりです。

--u [INST=]file@[memspace:]address,size

---list-instancesターゲットのインスタンスをリストします。
---list-paramsターゲットのインスタンスとそのパラメータをリストします。このオプションは、コンフィギュレーションファイルの正しい構文を特定しやすく、ターゲットによって何が提供されるのかを把握するために使用します。
---list-memory

モデルのメモリ情報を標準出力に出力します。

---start address

PC を指定されたアプリケーション開始アドレスに初期化します。完全な形式は以下のとおりです。

--start [INST=]address\1address

---stat

シミュレーションの最後に統計情報を出力します。

---timelimit n

n として実行する最大秒数を指定します。

また、n を省略した場合、デフォルトは無制限になります。

Note

n が 0 として指定された場合、Model Shell は以下の内容を実行します。

  • システムを初期化します。

  • すべてのアプリケーションとデータをロードします。

  • ブレークポイントと PC を設定します。

  • モデルを実行せずに即座に終了します。

このオプションは、アプリケーションを未加工のバイナリに変換するために使用します。以下に例を示します。

model_shell --timelimit 0 -m mymodel.dll -a app.axf -u app.raw@0x8000,0x10000
-a--application filename

アプリケーション filename をロードします。

特定のシステムインスタンスをロードするには、-a instance=filename を使用します。SMPのサポート および文字列構文 を参照して下さい。

アプリケーションのファイル名がコマンドラインの末尾にある場合、-a オプションは不要です。

-b--break address

指定されたアドレスにプログラムブレークポイントを設定します。

特定のシステムインスタンスにブレークポイントを設定するには、-b instance=address を使用します。

-C--parameter parameter=value

パラメータを指定された値に設定します。詳細については、モデルパラメータの定義を参照して下さい。

特定のシステムインスタンスのパラメータを設定するには、-C instance.parameter=value を使用します。

-d--disassemble

Core Generator モデルの場合のみ、stdout でプログラムを逆アセンブルして終了します。

-f--config-file filenameコンフィギュレーションファイル filename のモデルパラメータを使用します。詳細については、コンフィギュレーションファイルを参照して下さい。文字列構文 も参照して下さい。
-h--helpModel Shell コマンドラインオプションの一覧を出力して終了します。
-K--keep-console完了後にコンソールウィンドウを開いた状態に保ちます。
-L--cadi-logXML ログファイルのすべての CADI 呼び出しのログを作成します。
-m--model filename

モデル filename をロードします。詳細については、文字列構文を参照して下さい。

モデル名がコマンドラインの末尾にあり、オプションのアプリケーションファイル名以外のテキスト文字列が後に続いていない場合、-m オプショは不要です。

-o--output filename

--list-instances コマンドと --list_params コマンドから出力をファイルに転送します。詳細については、文字列構文を参照して下さい。

ファイルの内容は、入力として使用するために --config-file オプションによって正しくフォーマットされます。

-P--prefixターゲットインスタンスの名前の先頭にセミホスティングしている出力を付けます。
-R--runロード後に即座にシミュレーションを実行します。CADI サーバが起動されている場合でもシミュレーションは即座に実行されます。
-q--quietModel Shell の出力を抑制します。
-S--cadi-server

CADI サーバを起動します。これにより、デバッガを接続してシミュレーションでターゲットをデバッグできます。

サーバをシャットダウンするには、モデルを起動するために使用したコマンドウィンドウに戻り、Ctrl + C を押して CADI サーバを停止します。Model Shell プロセスは前面に表示してからシャットダウンする必要があります。

-t--cadi-trace

CADI 呼び出しおよびコールバックからの診断出力を可能にします。

---trace-plugin

トレースプラグインを指定します。このコマンドラインオプションまたは環境変数 FM_TRACE_PLUGINS で指定されるすべてのプラグインがロ―ドされます。

-V--verbose

ModelShell メッセージクラスを詳細なメッセージにすることができます。このコマンドは、以下のコマンドと同じ効果があります。

model_shell --enable-verbose ModelShell
-v--versionModel Shell のバージョン番号を出力して終了します。

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