2.2 コンパイルツールのデフォルトの動作

ターゲットハードウェアの技術仕様を完全には把握できていない場合は、コンパイルツールのデフォルトの動作を理解しておくと役に立ちます。

例えば、組み込みアプリケーションのソフトウェア開発に着手する際に、ターゲットペリフェラルデバイス、メモリマップ、あるいはプロセッサそのものについてさえ詳細を把握していない場合があります。

このような詳細を把握していなくてもソフトウェア開発を進められるように、RealView Compilation Tools には、ユーザがアプリケーションコードのビルドとデバッグをすぐに開始できるようにするデフォルトの動作が用意されています。デフォルトのビルドから完全なスタンドアロンのアプリケーションへの移行に必要な手順を理解するためにも、このデフォルトの動作を知っておくことが重要です。

ARM C ライブラリでの ISO C 言語の機能(例えば、プログラム I/O)のサポートには、ホストデバッグ環境によってデバイスドライバレベルで提供されるものもあります。この機能を提供するメカニズムは、セミホスティングと呼ばれます。セミホスティングが実行されると、デバッグエージェントによってプログラムの実行が中断されます。デバッグエージェントは、次に、ホストのデバッグ機能(例えばデバッガコンソールへの printf 出力)を使用して、コードの実行がターゲット上で再開される前に、セミホスティング操作を処理します。ホストで実行されるタスクは、ターゲット上で実行されているプログラムから見えません。

関連する参考文書
7 セミホスティングとは
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