コンパイル時のターゲット CPU の選択

通常、新しいバージョンの ARM アーキテクチャでは、追加の命令と演算モード、パイプラインの差分、およびレジスタの名前変更がサポートされています。コンパイル時に適切なターゲットプロセッサを選択することにより、C コードまたは C++ コードのパフォーマンスを大幅に向上できる場合が少なくありません。

コンパイル時にターゲットプロセッサを指定するには、次の手順を実行します。

  1. コンパイルされたプログラムを特定の ARM アーキテクチャベースのプロセッサで実行するかまたはさまざまな種類の ARM プロセッサで実行するかを決定します。

  2. 以下のコンパイラコマンドラインオプションを使用して、コンパイラで認識されるターゲットプロセッサの 1 つまたは複数の名前を取得します。

    --cpu=list
    
  3. コンパイルされたプログラムを特定の ARM アーキテクチャベースのプロセッサで実行する場合で、--cpu=list オプションを使用してプロセッサの名前を取得した後は、--cpu=name コンパイラコマンドラインオプションを使用してターゲットプロセッサを選択します。例えば、Cortex-A9 プロセッサ用のコードをコンパイルするには、以下のように指定します。

    armcc --cpu=Cortex-A9 myprog.c
    

    また、コンパイルされたプログラムをさまざまな種類の ARM プロセッサで実行する場合は、アプリケーションに適した最大公約数となるアーキテクチャを選択し、プロセッサ名の代わりにこのアーキテクチャを指定します。例えば、ARMv6 アーキテクチャをサポートするプロセッサ用のコードをコンパイルするには、以下のように指定します。

    armcc --cpu=6 myprog.c
    

--cpu=name コマンドラインオプションを使用してターゲットプロセッサを選択すると、プロセッサによってサポートされている命令を最大限に利用できるだけでなく、命令スケジューリングなどのプロセッサ固有の最適化も実行できるようになります。

--cpu=list を使用すると、コンパイラによってサポートされているプロセッサとアーキテクチャが列挙されます。

Show/hide関連項目

Copyright © 2010 ARM. All rights reserved.ARM DUI 0472BJ
Non-ConfidentialID011811