12.8 __qsax コンパイラ組み込み関数

このコンパイラ組み込み関数を使用して、コンパイラによって生成される命令ストリームに QSAX 命令を挿入します。

一方のオペランドのハーフワードを交換した上で、上位ハーフワードの減算と下位ハーフワードの加算を実行し、それぞれの結果を 16 ビット符号付き整数範囲 -215 ≤ x ≤ 215 - 1 にサチュレートすることができます。

構文

unsigned int __qsax(unsigned int val1 , unsigned int val2 )
各項目には以下の意味があります。
val1
加算用の第 1 オペランドを下位ハーフワードに、減算用の第 1 オペランドを上位ハーフワードに保持します。
val2
加算用の第 2 オペランドを上位ハーフワードに、減算用の第 2 オペランドを下位ハーフワードに保持します。

戻り値

__qsax コンパイラ組み込み関数は、以下を返します。
  • 第 1 オペランドの下位ハーフワードと第 2 オペランドの上位ハーフワードを加算し、サチュレートした結果が、戻り値の下位ハーフワードに格納されます。
  • 第 1 オペランドの上位ハーフワードから第 2 オペランドの下位ハーフワードを減算し、サチュレートした結果が、戻り値の上位ハーフワードに格納されます。
返された結果は、16 ビット符号付き整数範囲 -215 ≤ x ≤ 215 - 1 にサチュレートされます。

unsigned int exchange_subtract_and_add(unsigned int val1, unsigned int val2)
{
    unsigned int res;
    res = __qsax(val1,val2); /* res[15:0] = val1[15:0] + val2[31:16]
                                res[31:16] = val1[31:16] - val2[15:0]
                              */
                             /* Alternative equivalent representation:
                                val2[15:0][31:16] = val2[31:16][15:0]
                                res[15:0] = val1[15:0] + val2[15:0]
                                res[31:16] = val[31:16] - val2[31:16]
                              */
    return res;
}
関連する参考文書
10.153 ARMv6 SIMD コンパイラ組み込み関数
関連情報
QSAX
サチュレート命令
ARM 命令と Thumb 命令の概要
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