12.13 __sasx コンパイラ組み込み関数

このコンパイラ組み込み関数を使用して、コンパイラによって生成される命令ストリームに SASX 命令を挿入します。

第 2 オペランドのハーフワードを交換した上で、上位ハーフワードの加算と下位ハーフワードの減算を実行することができます。その結果に基づいて、APSR の GE ビットが設定されます。

構文

unsigned int __sasx(unsigned int val1 , unsigned int val2 )
各項目には以下の意味があります。
val1
減算用の第 1 オペランドを下位ハーフワードに、加算用の第 1 オペランドを上位ハーフワードに保持します。
val2
減算用の第 2 オペランドを上位ハーフワードに、加算用の第 2 オペランドを下位ハーフワードに保持します。

戻り値

__sasx コンパイラ組み込み関数は、以下を返します。
  • 第 1 オペランドの下位ハーフワードから第 2 オペランドの上位ハーフワードを減算した結果が、戻り値の下位ハーフワードに格納されます。
  • 第 1 オペランドの上位ハーフワードと第 2 オペランドの下位ハーフワードを加算した結果が、戻り値の上位ハーフワードに格納されます。
戻り値のバイトごとに、演算の結果に基づいて、APSR.GE の各ビットがセットまたはクリアされます。 res が戻り値の場合、以下のようになります。
  • If res [15:0] ≥ 0 then APSR.GE[1:0] = 11 else 00.
  • If res [31:16] ≥ 0 then APSR.GE[3:2] = 11 else 00.

unsigned int exchange_subtract_add(unsigned int val1, unsigned int val2)
{
    unsigned int res;
    res = __sasx(val1,val2); /* res[15:0] = val1[15:0] - val2[31:16]
                                res[31:16] = val1[31:16] + val2[15:0]
                              */
    return res;
}
関連する参考文書
12.14 __sel コンパイラ組み込み関数
10.153 ARMv6 SIMD コンパイラ組み込み関数
関連情報
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