7.39 タイプ 2 のイメージ:1 つのロード領域と連続しない実行領域

タイプ 2 のイメージは、ロードビュー内の 1 つのロード領域と、実行ビュー内の 3 つの実行領域から構成されます。RW 実行領域が RO 実行領域と隣接しないことを除いては、タイプ 1 のイメージと似ています。

--ro_base=address を使用すると、RO 出力セクションを含んでいる領域のロードアドレスと実行アドレスを指定できます。 --rw_base=address を使用すると、RW 実行領域の実行アドレスを指定できます。

実行専用(XO)セクションを含むイメージの場合、XO 実行領域は --ro_base で指定されるアドレスに配置されます。RO 実行領域は、XO 実行領域と隣接し、その直後に配置されます。

--xo_base address を使用する場合、XO 実行領域は指定のアドレスで個別のロード領域に配置されます。

1 つのロード領域と複数の実行領域の例

以下の例では、 --ro_base=0x010000 --rw_base=0x040000:

LR_1 0x010000        ; LR_1 という名前のロード領域を定義する。 {     ER_RO +0         ; 最初の実行領域は ER_RO という名前で、; 前の領域の末尾から開始する。前の領域は存在しないため、; アドレスは 0x010000 になる。{         * (+RO)      ; すべての RO セクションはこの領域に連続して配置される。}     ER_RW 0x040000   ; 2 番目の実行領域は ER_RW という名前で、0x040000 から開始する。{         * (+RW)      ; すべての RW セクションはこの領域に連続して配置される。}     ER_ZI +0         ; 最後の実行領域は ER_ZI という名前で、; アドレスは 0x040000 + ER_RW 領域のサイズになる。{         * (+ZI)      ; すべての ZI セクションはここに連続して配置される。} }

この例では、以下のようになります。

  • この記述により、ロードアドレスに 0x010000 が設定された LR_1 という名前の 1 つのロード領域を含んでいるイメージが作成されます。

  • このイメージには、ER_ROER_RWER_ZI という 3 つの実行領域があり、それぞれ RO、RW、ZI の各出力セクションを含んでいます。RO 領域はルート領域です。ER_RO の実行アドレスは 0x010000 です。

  • ER_RW 実行領域と ER_RO 実行領域は隣接していません。この領域の実行アドレスは 0x040000 です。

  • ER_ZI 実行領域は、その前の実行領域である ER_RW の直後に配置されます。

RWPI の例

RW 実行領域と RO 実行領域が隣接していない点で、--rw_base を指定して作成するタイプ 2 のイメージと似ています。ただし、--rwpi を指定すると、RW 出力セクションを保持する実行領域が位置非依存としてマークされます。

以下の例では、 --ro_base=0x010000 --rw_base=0x018000 --rwpi:

LR_1 0x010000           ; 最初のロード領域を 0x010000 から開始する。{     ER_RO +0            ; デフォルトの ABSOLUTE 属性が親から継承される。; 実行アドレスは 0x010000 です。コードと RO データは; 移動できない。{         * (+RO)         ; すべての RO セクションはここに配置される。}     ER_RW 0x018000 PI   ; PI 属性によって ABSOLUTE がオーバーライドされる。     {         * (+RW)         ; RW セクションは 0x018000 に配置され、; 移動できる。}     ER_ZI +0            ; ER_ZI 領域は ER_RW 領域の後に配置される。{         * (+ZI)         ; すべての ZI セクションはここに連続して配置される。} }

RO の実行領域である ER_RO は、 ロード領域 LR_1 から ABSOLUTE 属性を継承します。次の実行領域である ER_RW は、PI としてマークされます。また、ER_ZI 領域のオフセットに +0 が設定されているため、この領域は ER_RW 領域の PI 属性を 継承します。

タイプ 2 とタイプ 3 のイメージに、--ropi--rwpi の他の組み合わせを使用するスキャッタロードの記述も可能です。

イメージに実行専用メモリが含まれている場合、RWPI はサポートされません。 --rwpi を使用してこのようなイメージをリンクすると、armlink によってエラーが出力されます。

関連する概念
8.3 ロード領域の記述
8.10 ロード領域に相対アドレス +offset を使用する際の注意事項
8.11 実行領域に相対アドレス +offset を使用する際の注意事項
関連する参考文書
12.119 --ro_base=address
12.123 --rw_base=address
12.124 --rwpi
12.171 --xo_base=address
8.5 ロード領域の属性
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