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ホーム > リンカコマンドラインオプション > --eager_load_debug、--no_eager_load_debug |
デバッグセクションデータを維持または削除します。
--no_eager_load_debug
オプションを使用すると、リンカはオブジェクトのロード後にメモリからデバッグセクションデータを削除します。これにより、最終イメージを書き込む際にデバッグデータのほとんどを再度ロードする必要が生じるため、リンカのパフォーマンスは低下しますが、リンカのピーク時のメモリ使用量が抑えられます。
--no_eager_load_debug
オプションを使用しても、ELF ファイルに書き込まれるデバッグデータに影響はありません。
デフォルトは --eager_load_debug
です。
--map
などの一部のコマンドラインオプションを使用する場合、生成されるイメージまたはデバッグ情報なしでビルドされるオブジェクトには、数バイト分のずれが生じる可能性があります。これが起きるのは、.comment
セクションに、デフォルトとは異なるオプションが指定されたリンカコマンドラインが含まれている場合です。このとき、
--no_eager_load_debug
で生成したイメージは若干サイズが大きくなり、プログラムヘッダ(およびセクションヘッダ)の位置が数バイト後ろにずれます。このようなずれをなくすには、
--no_comment_section
を使用します。