8.5 ロード領域の属性

ロード領域には属性があり、これによってイメージのどの部分をターゲットメモリにロードするかを制御できます。

以下に、ロード領域の属性を示します。

ABSOLUTE

絶対アドレス。領域のロードアドレスはベース指定子で指定されます。PI または RELOC を使用しない場合はこれがデフォルトになります。

ALIGN alignment

実行領域の配列制約を 4 から alignment に引き上げます。 alignment には、2 の累乗で正の数を指定する必要があります。ロード領域に base_address が指定されている場合、 alignment で整列される必要があります。ロード領域に +offset が指定されている場合、領域の計算されたベースアドレスは alignment 境界で整列されます。

この属性は、ELF ファイルのオフセットにも影響します。たとえば、以下のように指定すると、FOO のデータは ELF ファイルに 4k のオフセットで書き出されます。

FOO +4 ALIGN 4096

NOCOMPRESS

デフォルトでは、RW データ圧縮は有効になっています。NOCOMPRESS キーワードを使用すると、最終イメージでロード領域の内容が圧縮されないように指定できます。

OVERLAY

OVERLAY キーワードを使用すると、同じアドレスに複数のロード領域を指定できます。ARM ツールはオーバーレイ機能をサポートしていません。同じアドレスにある複数のロード領域を使用するには、独自のオーバーレイマネージャを使用する必要があります。

PI

この領域は位置に依存しません。

この属性は、イメージに実行のみのセクションが含まれている場合にはサポートされません。

PROTECTED

PROTECTED キーワードを使用した場合、以下のことができなくなります。

  • ロード領域の重複。

  • ベニアの共有。

  • --merge オプションを使用した文字列の共有。

RELOC

この領域は再配置可能です。

この属性は、イメージに実行のみのセクションが含まれている場合にはサポートされません。

関連する概念
8.3 ロード領域の記述
8.27 ロード領域に厳密に配置した状態で、実行領域でベースアドレスに合わせる例
3.13 リンカによるセクションの境界調整
3.20 スキャッタロード時のベニアの再利用
7.25 オーバーレイを使用したセクションの配置
7.32 ページ境界での領域の作成
8.10 ロード領域に相対アドレス +offset を使用する際の注意事項
8.14 RELOC アドレス属性の継承規則
3.17 ベニアの共有
3.19 位置非依存から絶対ベニアへの生成
4.7 RW データ圧縮を使用した最適化
関連する参考文書
12.100 --merge、--no_merge
8.4 ロード領域記述の構文
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