8.9 ロード領域と実行領域のアドレス属性

ロード領域と実行領域の属性のサブセットが、領域の内容とリンク後の動作についてリンカに通知します。

これらの属性は以下のとおりです。

ABSOLUTE

リンク後に変更されない固定アドレスに内容が配置されます。

PI

内容は固定アドレスに依存せず、リンク後、追加の処理なしに移動される場合があります。

この属性は、イメージに実行のみのセクションが含まれている場合にはサポートされません。

RELOC

内容は固定アドレスに依存します。再配置情報が出力されて、他のツールで内容を別の場所に移動できます。

実行領域にこの属性を明示的に使用することはできません。

この属性は、イメージに実行のみのセクションが含まれている場合にはサポートされません。

OVERLAY

リンク後に変更されない固定アドレスに内容が配置されます。内容は OVERLAY 領域として指定された他の領域と重複する可能性があります。

アドレス属性の継承規則

一般に、ロード領域内のすべての実行領域には同じアドレス属性があります。これを選択しやすくするには、アドレス属性を前の領域から継承して、1 か所で設定するだけで済むようにします。アドレス属性の設定と継承の規則は、以下のとおりです。

  • アドレス属性を明示的に設定する。

    • ロード領域のアドレス属性は ABSOLUTEPIRELOC、または OVERLAY 属性を使用して明示的に設定できます。

    • 実行領域のアドレス属性は ABSOLUTEPI、または OVERLAY 属性を使用して明示的に設定できます。実行領域は、親ロード領域からのみ RELOC 属性を継承できます。

  • アドレス属性を明示的に指定しない。

    • OVERLAY 属性は継承できません。 OVERLAY 属性を持つ領域は継承できません。

    • ベースアドレスのロード領域または実行領域は常に ABSOLUTE がデフォルトになります。

    • +offset ロード領域はアドレス属性を前のロード領域から継承します。前のロード領域が存在しない場合は、ABSOLUTE が使用されます。

    • +offset 実行領域はアドレス属性を前の実行領域から継承します。前の実行領域が存在しない場合は、親ロード領域から継承します。

関連する概念
8.3 ロード領域の記述
8.6 実行領域の記述
7.25 オーバーレイを使用したセクションの配置
8.10 ロード領域に相対アドレス +offset を使用する際の注意事項
8.11 実行領域に相対アドレス +offset を使用する際の注意事項
関連する参考文書
8.4 ロード領域記述の構文
8.7 実行領域の記述に含まれている構文
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