ユーザライブラリを指定するには、以下の手順を実行します。
--library=name
オプションを使用して、静的ライブラリ libname
.a、または動的共有オブジェクト libname
.so を指定できます。ダイナミック検索は --search_dynamic_libraries
オプションによって制御されます。例えば、以下のコマンドでは、libfoo.so の後に libfoo.a を検索します。
armlink --arm_linux --shared --fpic --search_dynamic_libraries --library=foo
--library=name
オプションを使用すると静的ライブラリ libname
.a を指定できます。
コマンドラインでライブラリの完全パス名を指定しない場合、リンカでは、--userlibpath
オプションで指定されたディレクトリ内でライブラリを検索します。例えば、ディレクトリ /mylib に my_lib.a と other_lib.a が含まれる場合、 /mylib/my_lib.a を入力ファイルリストに追加するには、以下のコマンドを使用します。
armlink --userlibpath /mylib my_lib.a *.o
ライブラリから特定のメンバを追加する場合、このコマンドでは、リンカで使用される検索可能なライブラリのリストにライブラリが追加されません。特定のメンバをロードし、検索可能なライブラリのリストにライブラリを追加するには、ライブラリ
filename
を単独でインクルードするだけでなく、
library(member)
も指定します。例えば、 strcmp.o をロードして、検索可能なライブラリのリストに mystring.lib を配置するには、入力ファイルリストに以下の行を追加します。
mystring.lib(strcmp.o) mystring.lib
注
リンカコマンドラインオプション --libpath
、ARMLIB
環境変数、または ARMCC5LIB
環境変数のいずれかによって指定される ARM 標準ライブラリに使用される検索パスでは、ユーザライブラリは検索されません。