13.3 IMPORT ステアリングファイルコマンド

シンボルが実行時に共有オブジェクトで定義されるように指定します。

参照が STV_DEFAULT を指定していた場合にのみシンボルはインポートされることができます。シンボルの可視性が STV_DEFAULT となるようにリンカがオーバーライドできるようにするには、--override_visibility コマンドラインオプションを使用する必要があります。

構文

IMPORT pattern AS replacement_pattern[,pattern AS replacement_pattern ]
各項目には以下の意味があります。
pattern
ワイルドカード文字(* または ?)をオプションで含めることができる、0 個以上の未定義のグローバルシンボルに一致する文字列。 pattern がどの未定義のグローバルシンボルとも一致しない場合、そのコマンドは無視されます。オペランドは、未定義のグローバルシンボルのみと一致することができます。
replacement_pattern
ワイルドカード文字(* または ?)をオプションで含めることができる文字列で、シンボルの名前をこの文字列に変更します。ワイルドカード文字は pattern 内のワイルドカード文字と対応している必要があります。 pattern のワイルドカード文字に一致する文字が、 replacement_pattern のワイルドカード文字に置き換わります。
以下に例を示します。
IMPORT my_func AS func
未定義のシンボル my_func をインポートし、名前を func に変更します。

使用法

現在の共有オブジェクトまたは実行可能ファイルで定義されているシンボルはインポートできません。IMPORT では、ワイルドカード文字(* または ?)は 1 文字しか使用できません。
ダイナミックシンボルテーブルが存在する場合、未定義のシンボルは、ダイナミックシンボルテーブル( 指定されている場合は replacement_pattern として、指定されていない場合は pattern として)に含められます。

IMPORT コマンドは、未定義グローバルシンボルのみに影響を与えます。共有ライブラリによって解決されたシンボルは、ダイナミックシンボルテーブルに暗黙にインポートされます。リンカでは、暗黙にインポートされたシンボルをターゲットとする IMPORT ディレクティブはすべて無視されます。
関連する概念
6.6 ステアリングファイルを使用したシンボルテーブルの編集
関連する参考文書
12.102 --override_visibility
13.1 EXPORT ステアリングファイルコマンド
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