10.6.1 シンボルバージョン管理について

共有オブジェクトの作成者は、シンボルのバージョンを管理することで、すべての新しいクライアントが使用できる新しいバージョンのシンボルを作成すると同時に、古いバージョンの共有オブジェクトにリンクするクライアントとの互換性を維持することができます。

バージョン

シンボルのバージョン管理により、ダイナミックシンボルテーブルにバージョンという概念が追加されます。バージョンとは、シンボルに関連付けられる名前です。ダイナミックローダでは、バージョン名に関連付けられたシンボル参照を解決する際、同じバージョン名のシンボル定義に対してのみマッチングを行うことができます。

共有オブジェクトのリビジョン履歴を示すために、バージョンを以前のバージョン名に関連付けることができます。

デフォルトのバージョン

共有オブジェクトに同じシンボルの複数のバージョンを含めることはできますが、共有オブジェクトのクライアントは最新バージョンにしかバインドできません。
このバインドできる最新バージョンを、シンボルのデフォルトのバージョンと呼びます。

バージョン管理シンボルの作成

デフォルトでは、リンカはベースプラットフォームアプリケーションバイナリインタフェース(BPABI)に準拠していない共有オブジェクトにバージョン管理シンボルを作成しません。
関連する概念
10.6.3 シンボルバージョン管理のスクリプトファイル
関連情報
--symbolversions、--no_symbolversions fromelf オプション
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