1.31 異なる環境をターゲットとした C ライブラリ API 定義

直接および間接セミホスティング依存関数の他に、異なる環境用にアプリケーションをビルドする際に役立つ多数の関数とファイルがあります。

次の表にこれらの関数とファイルを示します。

表 1-4 最新の API 定義

ファイルまたは関数 説明
__main(), __rt_entry() ランタイム環境を初期化し、ユーザアプリケーションを実行します
__rt_lib_init(), __rt_exit(), __rt_lib_shutdown() ランタイムライブラリを初期化または終了します
LC_CTYPE locale その地域の文字体系の文字プロパティを定義します
rt_sys.h デフォルト(セミホスト)実装がセミホスティング呼び出しを使用する関数をすべて記述した C ヘッダファイルです
rt_heap.h ストレージ管理の抽象データ型を記述した C ヘッダファイルです
rt_locale.h 5 つのロケールカテゴリのファイルシステムを記述し、ロケールカテゴリの内容の記述に役立つ複数のマクロを定義している C ヘッダファイルです。
rt_misc.h 多様で無関係な、C ライブラリへのパブリックインタフェースを記述した C ヘッダファイルです
rt_memory.s コードがなくコメントのみを含む、メモリモデルのプロトタイプ実装です
標準 ARM ライブラリ内にある関数を再実装する場合、リンカは、標準 ARM ライブラリではなくユーザのプロジェクトのオブジェクトまたはライブラリを使用します。

注意

ARM によって提供されたライブラリを置き換えたり削除したりしないで下さい。また、提供されているライブラリファイルの上書きも行わないで下さい。その代わりに、再実装した関数は別のオブジェクトファイルまたはライブラリに保存する必要があります。
関連する概念
1.27 非セミホスティング環境でのライブラリの使用
1.49 C ライブラリでのロケール関数をカスタマイズするためのアセンブラマクロ
関連情報
--list=filename リンカオプション
--verbose リンカオプション
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