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ホーム > fromelf コマンドラインオプション > --emit=option[,option,…] |
テキスト出力に表示する ELF オブジェクトの要素を指定できます。出力には、ELF ヘッダおよびセクション情報が含まれます。
このオプションは、テキストモードでのみ使用できます。
--emit=option
[,option
,…]
option
には以下のいずれかを指定できます。
addresses
グローバルデータアドレスと静的データアドレス(構造体と共用体の内容のアドレスも含む)を出力します。これは、--text -a
と同じ効果があります。
このオプションは、デバッグ情報を含むファイルに対してのみ使用できます。デバッグ情報が含まれない場合、警告メッセージが生成されます。
データアドレスのサブセットを出力する場合は、--select
オプションを使用します。
構造体内外で展開された配列のデータアドレスを参照するには、このテキストカテゴリと共に --expandarrays
オプションを使用します。
build_attributes
標準ビルド属性の場合は人間が読める形式でビルド属性セクションの内容を出力し、非標準ビルド属性の場合は未加工の 16 進形式で出力します。生成される出力は、--decode_build_attributes
オプションの出力と同じです。
code
逆アセンブル対象の元のバイナリデータのダンプおよび命令のアドレスと共に、コードを逆アセンブルします。これは、--text -c
と同じ効果があります。
--disassemble
とは異なり、逆アセンブリをアセンブラに入力することはできません。
データ
データセクションの内容を出力します。これは、--text -d
と同じ効果があります。
data_symbols
シンボル定義をインターリーブするようにデータセクションの出力情報を変更します。
debug_info
デバッグ情報を出力します。これは、--text -g
と同じ効果があります。
dynamic_segment
ダイナミックセグメントの内容を出力します。これは、--text -y
と同じ効果があります。
exception_tables
オブジェクトの例外テーブル情報をデコードします。これは、
--text -e
と同じ効果があります。
frame_directives
オブジェクトモジュールに組み込まれたデバッグ情報に指定されているように、逆アセンブルされたコードに FRAME
ディレクティブの内容を出力します。
このオプションは --disassemble
と組み合わせて使用します。
got
グローバルオフセットテーブル(GOT)オブジェクトの内容を出力します。
heading_comments
.comment
セクションのツール情報およびコマンドライン情報を含む、逆アセンブリの冒頭にある見出しコメントを出力します。
このオプションは --disassemble
と組み合わせて使用します。
raw_build_attributes
未加工の 16 進形式、つまりデータと同じ形式でビルド属性セクションの内容を出力します。
relocation_tables
再配置情報を出力します。これは、--text -r
と同じ効果があります。
string_tables
ストリングテーブルを出力します。これは、--text -t
と同じ効果があります。
summary
ファイルのセグメントおよびセクションの概要を出力します。fromelf --text
のデフォルト出力です。ただし、概要は一部の
--info
オプションにより非表示になります。必要に応じて --emit summary
を使用して明示的に概要を再度有効にします。
symbol_annotations
それぞれのプロパティ情報を含むコメントの注釈を付けて、逆アセンブルされるコードおよびデータのシンボルを出力します。
このオプションは --disassemble
と組み合わせて使用します。
symbol_tables
シンボルテーブルとバージョン管理テーブルを出力します。これは、--text -s
と同じ効果があります。
vfe
使用されていない仮想関数の情報を出力します。
whole_segments
リンクビューがある場合でも、逆アセンブルされた実行可能ファイルまたは共有ライブラリをセグメントごとに出力します。
このオプションは --disassemble
と組み合わせて使用します。
1 つの オプション
にコンマ区切りの引数リストを続けることで、オプションを複数指定できます。