2.10 ARM® Linux 上で動作するスレッドアプリケーションのパフォーマンス解析

ARM® Streamline は、グラフィカルなパフォーマンス解析ツールです。このツールは、ターゲット上で実行されているコードに関するさまざまな統計を取得し、これらを使用して解析レポートを生成します。これらのレポートを使用することで、システムレベル、プロセスレベル、およびスレッドレベルで問題のある領域に加え、コードのホットスポットを特定できます。

前提条件

このチュートリアルでは、スレッドサンプルアプリケーションを使って、Linux ターゲットから Streamline を使用してプロファイリングデータをキャプチャおよび解析する方法を紹介します。スレッドは、DS-5 付属の ARMv7 Linux のアプリケーション例の 1 つです。データをキャプチャするには、その前に以下の条件を満たしている必要があります。
  1. スレッドアプリケーションがビルドされていること。
  2. ターゲットの IP アドレスまたはネットワーク名がわかっていること。IP アドレスを検索するには、Linux コンソールで ifconfig アプリケーションを使用します。IP アドレスは、inet addr で指定されています。
  3. ターゲットの Linux カーネルが Streamline と併用するように設定されていること。
  4. gator デーモン gatord がターゲット上で動作していること。そうでない場合、ターゲットに gatord をインストールして実行する 1 番簡単な方法は、[Streamline データ]ビューの[接続ブラウザ]ダイアログボックスにある[ターゲットのセットアップ...]ボタンを使用することです。
  5. SSH と gdbserver がターゲット上で実行されていること。

  • Linux ターゲットでスレッドアプリケーションをビルドして実行する方法の詳細については、サンプルのソースコードと同じディレクトリに配置される readme.html を参照して下さい。
  • Streamline 用にターゲットを設定する方法の詳細については、『Streamline ユーザガイド』を参照して下さい。

手順

  1. DS-5 用の Eclipse を起動して、DS-5 デバッグパースペクティブを開きます。
  2. [リモートシステム]ビューで、[リモートシステムへの接続の定義]ボタン を使用して、ターゲットへの接続を定義します。
  3. Streamline アプリケーションを起動します。
  4. [アドレス]フィールドにあるターゲットの IP アドレスまたはネットワーク名を指定します。または、以下のスクリーンショットに示すように、[ターゲットの参照]ボタンを使用します。
    図 2-14 Streamline データビュー
    Streamline データビュー

  5. [キャプチャと解析オプション]ボタンをクリックします。[プログラムイメージ]セクションで、ワークスペースからスレッドイメージを選択して、[保存]を選択します。
  6. DS-5 用の Eclipse で、[実行] > [デバッグコンフィギュレーション]を選択して、 threads-gdbserver-example デバッグコンフィギュレーションを選択します。この構成は、アプリケーションをターゲットにダウンロードして、ターゲット上の gdbserver を開始した後、アプリケーションの実行を開始して、main() で停止します。
    ターゲットプラットフォームによっては、実行可能ファイルの soft float バージョン(threads)ではなく、hard float(threads_hardfp)バージョンを選択する必要がある場合があります。これを変更するには、[デバッグコンフィギュレーション]ダイアログの[ファイル]タブを使用します。
  7. ターゲットに接続するには、[デバッグコンフィギュレーション]ダイアログで[デバッグ]を選択するか、[デバッグ制御]で接続を右クリックして、[ターゲットに接続]を選択します。
  8. プログラムは、main() で停止します。データのキャプチャを開始するには、Streamline アプリケーションに切り替え、[キャプチャの開始]ボタン をクリックします。キャプチャファイルに一意の名前を付けます。Streamlineライブビューが開き、リアルタイムでキャプチャデータを表示します。
  9. DS-5 用の Eclipse でコードの実行を継続するには、[続行]を押します。
  10. アプリケーションが終了したら、[キャプチャと解析を停止]ボタン をクリックし、Streamline でキャプチャを停止します。
Streamline は、キャプチャデータを自動的に解析し、レポートを作成します。以下のスクリーンショットのように、[タイムライン]ビューでレポートを表示します。
図 2-15 スレッド アプリケーションの Streamline 解析レポート
スレッド アプリケーションの Streamline 解析レポート

関連する参考文書
3.6  DS-5 付属のサンプル
関連情報
Streamline ユーザガイド
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