注釈を使用したレポートのカスタマイズ

ARM Streamline には豊富なターゲット情報が用意されていますが、特定の状況におけるターゲットの動作を正確に把握する上で追加的なコンテキスト必要となる場合があります。Streamline 注釈機能を使用すると、このコンテキストを Streamline に追加できるようになります。

Streamline 注釈機能は printf と似ていますが、コンソール出力の代わりに、注釈ステートメントは、ログビューにソースコードを表示し、フレーミングオーバーレイを Streamline タイムラインビューに正しく配置します。

Figure 45. オーバーレイに注釈を付ける

オーバーレイに注釈を付ける

ユーザスペースアプリケーションが dev/gator/annotate ファイルへの書き込みを行うと、gator ドライバは記録された注釈付き出力をタイムスタンプでマークし、記録されたデータを Streamline サンプルとトレースキャプチャレポートに統合します。

注釈付きテキストはスレッド識別子でマークされます。そのため、データの表示がすっきりとし、ユーザによるミューテックスの必要がありません。注釈ファイルへの書き込みは、標準の C ライブラリ関数によって処理されます。

アプリケーションコードは標準の C ライブラリ関数、fopenfwrite、および fprintf を使用して仮想注釈ファイルにアクセスします。注釈機能を使い始めるには、以下の手順に従います。

  1. gatord が実行されていることを確認します。gatord によって /dev/gator/annotate ファイルが作成されます。

  2. 書き込みパーミッションを設定して /dev/gator/annotate を開きます。

  3. NULL 終端文字列を任意のスレッドからファイルに書き込みます。

  4. 必要に応じて、注釈の色を設定します。これを行うには、ASCII エスケープコードとそれに続く 3 バイト RGB 値を送信します。

  5. 注釈ファイルに対するバッファ処理を無効にするか、書き込みが終わるたびに手動でファイルをフラッシュします。

  6. 空の文字列を書き込むことで、スレッドの注釈メッセージをクリアします。

ファイルハンドラが不足していない限り、完了時に注釈ファイルを閉じなくてもかまいません。

Note

DS-5 により提供されるすべてのファイルを検索するには、メインメニューから[ヘルプ] → [ARM Extras...]を選択します。

注釈機能の使用方法については、.../gator/annotate/example/ にある annotate.c サンプルソースファイルを参照してください。これを使用するには、.../gator/annotate/ にあるサンプル streamline_annotate.h ヘッダファイルが必要です。ホスト上のこれらすべてのファイルを検索するには、メインメニューから[ヘルプ] → [ARM Extras...]を選択します。

Note

カーネルまたはモジュールから注釈するには、streamline_annotate.h ではなく annotate_kernel.h ファイルを使用します。annotate_kernel.h の注釈ステートメントは、streamline_annotate.h で定義された標準的な注釈ステートメントの機能と重複しますが、これらはタイトルが異なります。すべてのカーネル注釈ステートメントには接頭文字 KERNEL_ が含まれます。例えば、色分けされた注釈ステートメントをカーネルモジュールコードに追加するには、コードに annotate_kernel.h をインクルードして KERNEL_ANNOTATE_COLOR(color, string) ステートメントを追加します。

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