3.2 [キャプチャと解析オプション]ダイアログボックスの設定

[キャプチャと解析オプション]ダイアログボックスでは、アドレス、期間、サンプルレート、バッファサイズなどのキャプチャセッション設定を変更できます。

このダイアログボックスは、それぞれオプションのセットが配置された複数のセクションに分かれています。
図 3-2 [キャプチャと解析オプション]ダイアログボックス
[キャプチャと解析オプション]ダイアログボックス

接続の設定

[接続]セクションには次の設定があります。
アドレス
ターゲットのネットワークアドレス。アドレスに代わって、ターゲットのネットワーク名を入力することもできます。[ Streamline™ データ]ビューの[アドレス]フィールドに値が指定されている場合、その値はこのフィールドの値で上書きされます。また、その逆も同じです。つまり、[ Streamline データ]ビューの[アドレス]フィールドに新しいアドレスを入力すると、ここに入力してあった値はそのアドレスで置き換えられます。
[ターゲットの参照]ボタン
[接続ブラウザ]を開くには、[アドレス]フィールドの右側にある[ターゲットの参照]ボタンを使用します。 Streamline は、使用するネットワークを検索し、利用可能なターゲットのリストを作成します。ターゲットを選択すると、[アドレス]フィールドにそのターゲットが追加されます。
Target Type
[ターゲットのタイプ]ブラウザを開くには、[ターゲットのタイプ]ボタンをクリックします。gator 対応ターゲットに直接接続している場合は、リストから[ Streamline Agent]を選択します。 DSTREAM™ ユニットを通じてターゲットに接続している場合は、リストからそのハードウェアを選択します。

Streamline ではデフォルトで、ポート 8080 を使用してターゲットに接続します。別のポートを使用するには、IP アドレスの後にコロン(:)とポート番号を入力してポートを指定して下さい。例えば、ポート 1010 を使用してターゲットに接続するには、「 Your_IP_address:1010」と入力します。

USB 接続による Android ADB のポート転送を使用する場合は、[アドレス]フィールドに「Localhost」と入力します。

[キャプチャ]の設定

[キャプチャ]セクションには、次のオプションがあります。
サンプルレート
ターゲットは、[通常](1kHz)、[低](100Hz)、および[なし](0Hz)の設定に基づいて定期的に測定割り込みを生成します。[通常]設定は大半の状況に適しています。[低]は、 Streamline による割り込みが少なくなるため、ターゲット速度が遅い場合やターゲットの負荷が大きい場合に使用して下さい。[低]に設定した場合は、代表的なデータを収集するために必要なキャプチャの時間が長くなります。[サンプルレート]を[なし]に設定した場合、 Streamline は、ターゲットで定期的な測定割り込みを発生させません。これによって、コードに対する Streamline の介入レベルは最も低くなり、生成されるレポートのサンプリングに関連する列にはゼロしか表示されません。
バッファモード
The default setting is Streaming, which enables unbounded streaming of target data directly to your host using a 1MB buffer. You can also use one of the following store-and-forward buffers:
モード
バッファサイズ
Large
16MB
Medium
4MB
Small
1MB
これらのいずれかのサイズを選択した場合、キャプチャはバッファが満杯になった時点で終了します。その結果、ターゲットからホストへのデータのストリーミングによって引き起こされる介入を防ぐことができます。

ライブビューを有効にするには、[バッファモード]を Streaming に設定しなければなりません。いずれかのバッファサイズを選択しても、キャプチャセッション中はライブビューにはリアルタイムデータは表示されません。
コールスタックアンワインド
Streamline でコールスタックを記録するには、このチェックボックスを選択します。コールスタックの記録によってターゲットの動作の可視性は大幅に向上しますが、 Streamline がターゲットからホストに送信する未加工データの量は増えます。必ず、-fno-omit-frame-pointer コンパイルオプションを使用して、フレームポインタを有効にした状態で EABI イメージとライブラリをコンパイルして下さい。--with-mode=thumb オプションを使用して GCC をコンパイルする場合は、-marm オプションも使用する必要があります。

Streamline では、GCC を使用して作成された ARM バイナリのコールスタックアンワインドをサポートするには、フレームポインタを有効にした状態でバイナリをコンパイルすることが前提条件となります。 Streamline では、armcc からの出力をサポートしていません。
データの破棄
このオプションを有効にすると、 Streamline は、キャプチャを終了したときにすべてのデータを破棄します。このオプションは、キャプチャセッション中にストリーミングされるデータを表示して、キャプチャを生成しない場合にのみ使用して下さい。
このオプションを使用すると、ライブビューの[キャプチャを終了]ボタンの上に赤い X マークが表示されます。
図 3-3 [データの廃棄]オプションが有効な状態でのライブビューの[停止]ボタン
[データの廃棄]オプションが有効な状態でのライブビューの[停止]ボタン

測定時間
キャプチャセッションの長さ(分および秒単位)。例えば、1 分 5 秒の場合は「1:05」と入力します。ここに値を入力しなかった場合、キャプチャセッションは手動で停止されない限り継続します。手動で停止しないと、バッファは満杯になります。

[Energy Capture]の設定

Energy Capture デバイスは、次の設定で動作が決まります。
[Energy Capture]ドロップダウンメニュー
このメニューには、3 つのオプションがあります。Energy Capture 機能を無効にするには、[No Energy Data Collection]を選択します。このオプションを有効にすると、その他の Energy Capture オプションはすべて無効になります。使用している Energy Capture ハードウェアに合わせて、[ARM Energy Probe]または[National Instruments DAQ]を選択します。
デバイス
ターゲットとなる Energy Capture デバイスの名前を Streamline に付けるには、このフィールドを使用します。このフィールドが空白の場合、 Streamline はデバイスを自動的に検出しようとします。

ARM Energy Probe を Linux で使用する場合は、必要に応じて[デバイス]フィールドに「/dev/ttyACM0」と入力します。通常、NI-DAQ を使用する場合のデバイス名は Dev1 です。
[Port]
Streamline が、選択された Energy Capture デバイスと通信するために使用するポート。デフォルトポートは 8081 です。
ツールのパス
caiman.exe 実行可能ファイルへのパスを定義するには、このフィールドを使用します。この実行可能ファイルは、 ARM® Energy Probe または NI-DAQ デバイスのいずれかを使用して電源出力統計を収集するときに必要です。このフィールドの右側のボタンを使用すると、ファイルシステムを検索することができます。
[Energy Probe]セクションには、キャプチャデバイスを定義する設定に加えて、各チャネルに適用されるコンフィギュレーションオプションがあります。
Power
このオプションを有効にすると、 Streamline はこのチャネルに関する電源データを収集します。
Voltage
このオプションを有効にすると、 Streamline はこのチャネルに関する電圧データを収集します。
Current
このオプションを有効にすると、 Streamline はこのチャネルの電流情報を収集します。
Resistance
このフィールドは、使用できる各チャネルに接続するシャント抵抗器の値をミリオーム単位で指定するために使用されます。デフォルトの設定は 20 ミリオームです。

[解析]の設定

[解析]セクションには、次のコントロール類があります。
[デバッグ情報の処理(使用可能な場合)]チェックボックス
このオプションを有効にすると、 Streamline は DWARF デバッグ情報と行番号を処理します。キャプチャの高レベルの詳細情報が表示されますが、メモリ使用量が大きくなります。このオプションは、キャプチャセッション中に収集されたデータには影響を与えません。このオプションの影響を受けるのは、キャプチャセッションの終了後に自動生成されるレポートデータだけです。このオプションは、格納されているキャプチャを再度解析するときに変更できます。

この機能を有効にするには、-g コンパイラオプションを使用してイメージを作成しておく必要があります。

この機能を無効にした場合、コードビューのソースセクションにソースコードやソースコード統計は表示されません。このオプションを無効にしても逆アセンブリは使用できますが、ソースセクションには、[使用可能なソースはありません]というメッセージしか表示されません。
[高精度タイムライン]チェックボックス
このチェックボックスを選択すると、 Streamline で処理されるデータ量が増えるため、タイムラインビューでデータをさらにズームインすることができます。デフォルトでは、タイムラインビューの最も高い分解能はミリ秒ですが、このオプションを有効にすると、マイクロ秒のビンサイズまでズームインできます。
このオプションは、キャプチャセッション中に収集されたデータには影響を与えません。このオプションの影響を受けるのは、キャプチャセッションの終了後に自動生成されるレポートデータだけです。このオプションは、格納されているキャプチャデータを再度解析するときに変更できます。

[プログラムイメージ]セクション

このエリアは、ファイルシステムを探索して、プロファイリングするすべてのイメージとライブラリを定義するために使用します。
ここで定義されたイメージは、キャプチャセッション中に収集されたデータには影響を与えません。これらのイメージの影響を受けるのは、キャプチャセッションの終了後に自動生成されるレポートデータだけです。これらのイメージは、格納されているキャプチャを再度解析するときに変更できます。

イメージをホスト上でコンパイルするときは、-g コンパイルオプションを設定してデバッグシンボルを有効にして下さい。

-fno-inline コンパイラ設定を使用してインライン展開を無効にすると、コールパス品質が飛躍的に向上します。
[キャプチャと解析オプション]ダイアログボックスの[プログラムイメージ]セクションには、次のボタンがあります。
ELF イメージの追加...
ファイルシステムのダイアログボックスが開き、追加するイメージを選択できるようになります。イメージ、実行可能ファイル、または Android パッケージファイル(APK)を選択し、[開く]をクリックすると、ファイルがリストに追加されます。
ワークスペースからの ELF イメージの追加...
Eclipse ワークスペースからファイルを開きます。
シンボルロードの切り替え
選択したイメージ、実行可能ファイル、または APK のシンボルロードをアクティブまたは非アクティブにします。シンボルロードがオンになっているエントリは、目のマーク付きでリストに表示されます。
図 3-4 シンボルがロードされたことを示すアイコン
シンボルがロードされたことを示すアイコン

プログラムイメージのリストからエントリを削除する代わりにこのオプションを使用すると、エントリがまだリストに残っているため、複数の実行にわたってエントリのオンとオフを簡単に切り替えることができます。
[Remove]
選択したエントリを削除します。
インポート
表示されるファイルシステムのダイアログボックスを使用すると、既存の session.xml ファイルを見つけ、その設定を[キャプチャと解析オプション]ダイアログボックスにインポートできます。
エクスポート
現在の設定を xml ファイルとして保存します。
保存
設定を保存して終了します。
キャンセル
すべての変更を破棄して終了します。
関連する作業
12.9 消費電力関連データをキャプチャするための National Instrument Multifunction Data Acquisition デバイス(NI-DAQ)の設定
13.9 保存されている Streamline キャプチャデータの再解析
2.1 Streamline Data ビューを開く
1.10 キャプチャセッションの開始
関連する参考文書
2.4 [Connection Browser(接続ブラウザ)]ダイアログボックス
14.1 ターゲット接続の問題のトラブルシューティング
14.2 レポート問題のトラブルシューティング
7.5 コールパスビューの列見出し
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