ツールチェーンの環境変数

ARM コンパイラツールチェーンでは、環境変数を設定する必要はありません。しかし、環境変数を設定した方がよい場合があります。例えば、ビルドスクリプトを変更せずに armcc に対して他のコマンドラインオプションを指定する場合は、ARMCCnn_CCOPT を使ってオプションを指定できます。

ツールチェーンで使用される環境変数は、次のとおりです。

Table 1. ツールチェーンで使用される環境変数

環境変数 [a]設定
ARMROOT

インストールディレクトリルート(install_directory)。

ARMLMD_LICENSE_FILE

ARM ライセンスファイルの場所。環境変数の詳細については、ARM® DS-5™ 用ライセンス管理ガイド』を参照してください。

Note

Windows では、ARMLMD_LICENSE_FILE の長さは 260 文字以下にする必要があります。

ARMCCnn_ASMOPT

標準メイクファイルの外部で使用される追加のアセンブラオプションを定義する、任意に使用できる環境変数。以下に例を示します。

--licretry

リストされるオプションは、メイクファイルの armasm コマンドで指定されるオプションの前に表示されます。したがって、この環境変数でリストされるオプションは、メイクファイルで指定されるオプションによってオーバーライドされます。

ARMCCnn_CCOPT

標準メイクファイルの外部で使用される追加のコンパイラオプションを定義する、任意に使用できる環境変数。以下に例を示します。

--licretry

リストされるオプションは、メイクファイルの armcc コマンドで指定されるオプションの前に表示されます。したがって、この環境変数でリストされるオプションは、メイクファイルで指定されるオプションによってオーバーライドされます。

ARMCCnn_FROMELFOPT

標準メイクファイルの外部で使用される追加の fromelf イメージ変換ユーティリティオプションを定義する、任意に使用できる環境変数。以下に例を示します。

--licretry

リストされるオプションは、メイクファイルの fromelf コマンドで指定されるオプションの前に表示されます。したがって、この環境変数でリストされるオプションは、メイクファイルで指定されるオプションによってオーバーライドされます。

ARMCCnn_LINKOPT

標準メイクファイルの外部で使用される追加のリンカオプションを定義する、任意に使用できる環境変数。以下に例を示します。

--licretry

リストされるオプションは、メイクファイルの armlink コマンドで指定されたオプションの前に表示されます。したがって、この環境変数でリストされるオプションは、メイクファイルで指定されるオプションによってオーバーライドされます。

ARMCCnnINC

デフォルトのシステムインクルードパス。つまり、二重引用符で囲まれたヘッダファイル名の検索に使用されるパス。コンパイラオプション -J はこの環境変数をオーバーライドします。

コンパイラのインクルードファイルのデフォルトの場所は次のとおりです。

install_directory\include

ARMCCnnLIB

ARM 標準 C および C++ ライブラリファイルのデフォルトの場所は次のとおりです。

install_directory\lib

コンパイラオプション --libpath はこの環境変数をオーバーライドします。

Note

パスの末尾にパスの区切り文字を含めた場合、リンカはそのディレクトリとサブディレクトリを検索します。つまり、install_directory\lib の場合、リンカは以下の場所を検索します。

lib

lib\armlib

lib\cpplib

ARMINC

コンパイラオプション -J を指定しない場合や、ARMCCnnINC が設定されていないか空になっている場合にのみ使用されます。

詳細については、ARMCCnnINC の説明を参照して下さい。

ARMLIB

コンパイラオプション --libpath を指定しない場合や、ARMCCnnLIB が設定されていないか空になっている場合にのみ使用されます。

詳細については、ARMCCnnLIB の説明を参照して下さい。

CPATH

GCC エミュレーションモード --translate_gcc または --translate_g++ が指定されている場合に、armcc で使用される追加のパスを定義します。

CPLUS_INCLUDE_PATH

GCC エミュレーションモード --translate_gcc または --translate_g++ が指定されている場合に、armcc で使用される追加のインクルードパスを定義します。

C_INCLUDE_PATH

GCC エミュレーションモード --translate_gcc または --translate_g++ が指定されている場合に、armcc で使用される追加のパスを定義します。

CYGPATH

Cygwin パス形式のシステム上の cygpath.exe ファイルの場所。以下に例を示します。

C:/cygwin/bin/cygpath.exe

コンパイルツールに対して Cygwin 形式のパスを指定する場合は、これを設定しなければなりません。

TMP

一時ファイルに使用されるディレクトリを指定するために、Windows プラットフォームで使用されます。TMP が定義されていないか、存在しないディレクトリの名前に設定されている場合、一時ファイルは現在の作業ディレクトリに作成されます。

TMPDIR

一時ファイルに使用されるディレクトリを指定するために、Red Hat Linux プラットフォームで使用されます。TMPDIR が設定されていない場合には、デフォルトの一時ディレクトリが使用されます。通常、このディレクトリは /tmp または /var/tmp です。

[a] nn を使用中のツールチェーンのバージョンと置き換えます。例えば、ARM コンパイラツールチェーン v5.0 を使用している場合は、ARMCC50INC と置き換えます。


Show/hide関連項目

概念
参照

『アセンブラリファレンス』

『コンパイラリファレンス』

『リンカリファレンス』

『fromelf イメージ変換ユーティリティの使用』

その他の情報
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