3.59 --text

このオプションを指定すると、イメージ情報をテキスト形式で出力できます。このオプションを使用すると、ELF イメージファイルまたは ELF オブジェクトファイルをデコードできます。

構文

--text [ options ]
options は表示する内容です。以下のいずれかを指定できます。
-a
グローバルデータアドレスとスタティックデータアドレス(構造体とユニオンの内容のアドレスも含む)を出力します。
このオプションは、デバッグ情報を含むファイルに対してのみ使用できます。デバッグ情報が含まれない場合、警告が表示されます。
データ構造内のフィールドのサブセットを出力するには、--select オプションを使用します。
構造体内外で展開された配列のデータアドレスを参照するには、このテキストカテゴリと共に --expandarrays オプションを使用します。
-c
このオプションは、逆アセンブル対象の元のバイナリデータのダンプおよび命令のアドレスと共に、コードを逆アセンブルします。

--disassemble とは異なり、逆アセンブリをアセンブラに入力することはできません。
-d
データセクションの内容を出力します。
-e
オブジェクトの例外テーブル情報をデコードします。イメージを逆アセンブルするときに、-c と組み合わせて使用します。

AArch64 状態ではサポートされていません。
-g
デバッグ情報を出力します。
-r
再配置情報を出力します。
-s
シンボルテーブルとバージョン管理テーブルを出力します。
-t
ストリングテーブルを出力します。
-v
イメージの各セグメントヘッダとセクションヘッダに関する詳細情報を出力します。
-w
行を折り返しません。
-y
ダイナミックセグメントの内容を出力します。
-z
コードサイズとデータサイズを出力します。
これらのオプションはテキストモードでのみ認識されます。

使用法

コードの出力形式を指定しない場合は、--text が想定されます。つまり、--text を指定しなくてもオプション(複数可)を指定することができます。例えば、fromelf -afromelf --text -a と同じ意味です。
コードの出力形式(--bin など)を指定した場合、 --text オプションはすべて無視されます。
destination --output オプションと組み合わせて指定されていない場合、または --output が指定されていない場合、情報が標準出力(stdout)に出力されます。
セクションのリストをフィルタするには、--only オプションを使用します。

サンプル

以下に、--text の使用例を示します。
  • 逆アセンブルされた ELF イメージとシンボルテーブルを含むプレーンテキスト出力ファイルを生成するには、以下のように入力します。
    fromelf --text -c -s --output=outfile.lst infile.axf
  • すべてのグローバルデータ変数とスタティックデータ変数、すべての構造体フィールドのアドレス一覧を stdout に出力するには、以下のように入力します。
    fromelf -a --select=* infile.axf
  • infile.axf に含まれるすべての構造体のアドレスを保持し、グローバルデータ変数またはスタティックデータ変数に関する情報は保持しないテキストファイルを生成するには、以下のように入力します。
    fromelf --text -a --select=*.* --output=structaddress.txt infile.axf
  • ネストされた構造体のアドレスのみを含むテキストファイルを生成するには、以下のように入力します。
    fromelf --text -a --select=*.*.* --output=structaddress.txt infile.axf
  • infile.axf に含まれるすべてのグローバルデータ変数またはスタティックデータ変数の情報を保持し、構造体のアドレスは保持しないテキストファイルを生成するには、以下のように入力します。
    fromelf --text -a --select=*,~*.* --output=structaddress.txt infile.axf
  • infile.axf に含まれる .symtab セクション情報のみを出力するには、以下のように入力します。
    fromelf --only .symtab -s --output=symtab.txt infile.axf
関連する作業
2.6 実行可能な ELF イメージ内のシンボルの場所を fromelf を使用して調べる方法
関連する参考文書
3.11 --cpu=name
3.23 --emit=option[,option,…]
3.24 --expandarrays
3.38 --info=topic[,topic,…]
3.40 --interleave=option
3.45 --only=section_name
3.46 --output=destination
3.52 --select=select_options
3.64 -w
関連情報
イメージに関する情報を取得するためのリンカオプション
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